5 GAME ページ6
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ドゴッ!バキッ!
「ぎゃぁぁあああッ!」
「…弱い。」
ドッ!メキッ!
「うわぁぁあああッ!!」
「邪魔。」
街に出て手当り次第目に映る裏路地のゴロツキを潰す羅一。
自分より体格のいいアメリカ人すら相手にならない。しかし、ストレス発散にはもってこいの標的だった。
「ッチ。」
先日母にプレゼントされた黒のロングコートを翻して歩みを進める。
5歳には大きいサイズのため引き摺りそうな長さだが、羅一には関係ない。
裏路地を進み広い場所に出た。公園の近くだ。
「──せ!──の──んだ!」
「こ─!──ぇ──!!」
「……。」
何となく。何となく声の聞こえる方に足が向いた。スタスタと歩いて辿りついたのは、公園の横にあるストバスコートだった。
「かえせっ!」
「餓鬼!うるせぇぞ!」
年上のアメリカ人三人組が自分と変わらない年齢の子供からバスケットボールを奪っていた。
「俺のボールだ!」
「いいからよこせって言ってんだよ!」
3対1。見ていて気分のいいものではなかったし、弱いものいじめは気に入らなかった羅一。
「おい。」
「あぁ?」
「俺のサンドバッグになれ。」
5歳とは思えぬオーラを放って、怪しい笑を浮かべる。
ドゴッ!バキッ!ゴスッ!
あっという間に3人組を沈め、揉めていた原因のバスケットボールを片手で持つ。
「……!」
「ほらよ。」
持ち主であるミントグリーンの瞳と金髪の白人少年に投げて返した。
ボールと羅一を交互に見る彼。
「ここら辺ロクな奴いねぇから、気を付けろ。」
そう言ってコートを出ていく羅一。
トンファーを腰のホルスターに仕舞い、来た道を引き返す。
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「藍色の髪と眼と黒コート…。もしかしてアイツが…『無法者(アウトロー)』?」
小さく呟いた白人少年の声は羅一に聞こえなかった。
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【藍道寺 天音(アマネ)】
藍道寺夫人。統の妻で羅一の母。
世界指折りの天才プロバイオリニスト。
40代とは思えぬ(劣等生の四葉当主似の)黒髪黒目の美女。
羅一と同じく和菓子が好物でセロリが嫌い。
羅一を狙った刺客が増えていることに不安を感じている。
羅一の襟足の長い髪型は、父似の外見の一部に自分と似てる部分が欲しかったので頼み込んだ結果。
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ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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楓(プロフ) - ↓名字が藍道寺から藍川に変わっているので平気なのでは? (2018年11月10日 15時) (レス) id: 4e5fecf42b (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 名前と偽名が同じなんですけど、それであっているんですか? (2018年5月6日 0時) (レス) id: 8ae0873589 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - とても面白です! (2018年4月4日 23時) (レス) id: ee071c10a8 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊副隊長兼信者兼かぁびぃ(駄作者)愛し隊 - 黒○事のシエルも、眼帯してたよなー、、、 (2018年1月23日 23時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊副隊長兼信者兼かぁびぃ(駄作者)愛し隊 - 間違えた、、、 家庭教師ヒット○マンRE○ORNの登場人物の、雲 雀??? (2018年1月23日 22時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イクト | 作成日時:2017年3月28日 3時