【刀剣乱舞】必ずお守りします【一期一振】

サクラ咲く1 ページ3

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昨日の出来事を私は忘れない。









「ごめんねぇ。赤月くん…いいえ、昴は今日から私の執事なの♡」



『え？』



「……。」



「泉道寺さんは新しい執事を雇ってね。行きましょう、昴♡」



「…あぁ。」






彼女が転入してきて数日。ブターナカンパニーの娘、ブターナ・豚子さんに幼馴染み兼執事を奪われた。




小さい頃から一緒で、私の一番の理解者の昴。彼の家である、赤月家がブターナカンパニーに買収されてしまった。





突然の事で動揺している私に昴は……彼は更なる追い討ちをかけた。







「あと、







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今この瞬間から幼馴染みの縁を切る。俺達は赤の他人だ。
…じゃあな、”泉道寺さん”。」








その日、授業は全て上の空だった。




屋敷に帰ってから、書斎にいる父に話を聞きにいった。




聞かされたのは赤月家の買収。昴の解雇。





新しい執事を選べと言われた昨日から部屋に閉じこもり、食事も喉を通らない。






部屋にあった昴の私物は全て無くなっていて






あぁ、本当に居なくなっちゃったんだ……







そう思うと、心の中にポッカリ…空洞ができるのを感じた。





母は5歳の頃に他界。





父は仕事で忙しく、広い部屋と屋敷に感じた寂しさを埋めてくれた彼の存在はとても大きかった。





彼ほど幼い頃から私を知る人はいないだろう。





執事を選べなんて…無理だよ。



そう思ったとき、







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――――露に落ち







『……ぇ？』






一つの和歌が私の頭に響いた。





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