【刀剣乱舞】必ずお守りします【一期一振】

サクラ咲く13 ページ15

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ある日の授業で…







「本日は中等部三学年と合同になります。レディたる者、恥じることの無いダンスを披露できるようにしましょう。」





わらわらと生徒が集まった学院のダンスホールで、シンプルなドレスを身に纏ったお嬢様達の隣にそれぞれの執事が正装で立つ。





「執事の方からお嬢様達を誘って踊り始めてください。１回踊り終わったら他の方と踊って数をこなしましょう。」




奏でられる音楽をきっかけに、ダンスを申し込んでいく周り。
そんな中、一期とAは壁際に立っていた。




『あ、本当。一斉に踊り出すから凄く狭そう…。凄い、よく分かったね一期。』




「いえ。」




短い練習用の音楽が一通り流れ、バラバラに散る生徒達。





一度踊ってすぐ休む生徒や、直ぐにペアを作って踊り出す生徒が出てくる中で、ようやく一期のエスコートで前に出るA。





「……あ、泉道寺先輩。」



「じゃあ、あの人が水晶ランク保持者？」




その光景を見て壁際で休んでいた中等部生がヒソヒソと話を始める。
指示を出していた教師達も一期の実力が気になるのか、手を止めて二人を見る。





「Shall we dance？」



「I'd love to. 」





一期の手を取り、笑みを浮かべて踊りだす。周りで踊っていた生徒達も、壁際の生徒達も……誰もが二人のダンスに見惚れた。





『……何か恥ずかしいね。』




「そうですか？その割にはリラックスしてる様に見えますが…。」




『一期のリードが上手いお陰。』




「！…そう言っていただけると有難いですな。」






柔らかなステップとターンを繰り返す。







やがて踊り終わった二人に、ホールのあちこちから拍手の嵐が巻き起こった。






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