4話 ページ5
・
太宰「あ"ー…まだ振動が…。」
頭を押えながら太宰は立ち上がったが、少しフラフラしている。
まあ、あれかなりきついからね。
脳にまで来るから。
中島「同僚の方に助けは求めなかったんですか?」
太宰「求めたよ。」
「どうせ「死にそう」って言ったけど「死ねばいいじゃん」とか「おめでとう」って言われたんでしょ。」
太宰「お〜、大せいかーい!すごいねぇ、えっと…………そういえば、まだ君の名前を聞いていなかったね。」
確かに。
私もこいつの苗字しか知らない。
太宰「改めて、私は太宰治だ。よろしくね。」
「私はリリア。よろしくね、サム。」
太宰「うん…?サム…?」
「そう、治だから、サム。呼びやすいでしょ?ねえ、あっくん。」
中島「いや、ちょっとよくわからないです。」
えー、いいと思うんだけどなあ。
しばらくキョトンとしていたサムだったが、クスクスと笑って立ち上がった。
そのままサムは歩き出し、流れであっくんと私も着いていく。
中島「ところで、今日は何処へ?」
太宰「うん。君たちに仕事を斡旋しようと思ってね。」
中島「本当ですか!」
サムの言葉にあっくんは目を輝かせた。
でも…多分…いや絶対、こいつは私たちを探偵社に入れるつもりだろう。
太宰「伝手の心当たりがあるから、先ずは探偵社に行こう。任せ給えよ、我が名は太宰。社の信頼と民草の崇敬を一身に浴す男。」
?「此処に居ったかァ!この包帯無駄遣い装置!」
後ろからそんな声が聞こえ振り返ると、国…国…なんだっけ?が、いた。
太宰「……国木田君、今の呼称はどうかと思う。」
「(あ、そうそう。国木田だ。)」
国木田「こんな非常事態に何をとろとろ歩いて居るのだ!疾く来い!」
国木田はつかつかと近づいてきた。
そんな彼にサムは嘘のことを教え、それを信じた国木田はメモをするが、嘘だと知るとサムをドカスカと殴った。
乱暴だなあ。
中島「あの…「非常事態」って?」
国木田「そうだった!探偵社に来い!人手がいる!」
太宰「なんで?」
国木田「爆弾魔が_________人質連れて探偵社に引き篭った!」
「(……へぇ、そう来たか。)」
・
246人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラティ(プロフ) - ハチさん» ありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
ハチ - 面白いです❗続きを待っています❗ (5月6日 9時) (レス) id: 4a04534ded (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!頑張ります! (2023年4月1日 2時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず、頑張ってください、更新お待ちしております (2023年4月1日 2時) (レス) @page12 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - アリクイさん» ありがとうございます! (2023年3月30日 10時) (レス) id: 9f10460f0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:七瀬 | 作成日時:2023年2月23日 15時