当ててみなよ、名探偵【文スト】【チェンソーマン】 (ページ19)

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15話ページ19

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太宰「つまり、異能力では無いってことかい？」

「そうだね。…触れてみなよ。そうしたらわかるでしょ。」

太宰「じゃあ、遠慮なく。」

サムは私に触れ、私は最も分かり易いパイロキネシスを使った。

サムは私に触れたままだが、私の手からは炎が燃え盛っている。

「ほら、異能力じゃないでしょ？」

太宰「これは驚いた…。能力は一つでは無いんだね。」

「…まあね。」

もういいでしょ、とサムの手を振りほどき、4階まで戻る。

ちなみに後ろからサムもついてきてる。

4階に戻ると、ソファに金髪にスーツの女性が座っていた。

依頼人かな？

谷崎「えーと、調査のご依頼だとか。それで…。」

太宰「美しい…。」

ザキの言葉を遮り、サムは女性の手を取り跪いた。

なにやってんの、この莫迦。

太宰「睡蓮の花のごとき、果敢なくそして可憐なお嬢さんだ。」

女性「へっ！？」

太宰「どうか私と心中していただけないだろｽﾊﾟｧｧﾝ!!!」

女性に心中の誘いを申し出たサムに、くにっきーがスリッパで頭をひっぱたいた。

ナイス。

サムはくにっきーに外へ連れ出され、心中〜ちょっとだけでいいから〜なんて言っている。

心中にちょっともクソもあるかってんだ。

女性「それで、依頼と云うのはですね。我が社のビルヂングの裏手に、最近善からぬ輩が屯しているようなんです。」

「(普通に再開するんだ。)」

谷崎「善からぬ輩ッていうと？」

女性「分かりません。ですが、襤褸をまとって日陰を歩き、聞き慣れない異国語を話す者もいるとか。」

襤褸をまとった日陰を歩く外国人…？

それって…。

リリア・国木田「「それって密輸業者じゃない？／そいつは密輸業者だろう。」」

国木田「…そういう知識も得ているんだな。」

「まあね。何よりここは港湾都市だ。その子たちにとっては、ここは餌の溜まり場だからね。いくら取り締まっても蜚蠊のように湧いてくる。」

国木田「もっとマシな例えにせんか！！」

「え、ごめん。」

くにっきーでも黒光りするアイツらは苦手だったか。

私？

私は使役しやすくて好きだよ。

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