・ ページ12
「Aー」
「異能力＿＿【怪談】」
怪談により聡司が普通の人に可視化される。
今日は満月だ。当分の間月は出る。
フワフワと大将に近付く聡司。おじちゃんはおお、神出鬼没だな!とか騒いでいる。
人目を気にせず人と話したいときも、社畜小泉にも勿論あるのだ。
「たいしょー、俺生ジョッキ」
「応!」
地面に足をつけながら机に近付いてくる聡司。普段浮いているので歩きづらそうなのがまた面白い。
「うわ、日本酒もう開けてやがる」
「酒は強い方なので」
久々の酒だ。それなりに楽しむとしよう。
Aは更に注文を増やし、聡司は其れを見て笑った。
それなりに、幸せだった。
ところで、Aがスルッと帰り人口密度が減った武装探偵社＿＿いや、狭く見ればAのデスク周りだけ密度が急激に上がっているが。
望月愛里咲とその周りがAがぬけたことに気付いたのは、事の15分程度後のことだった。
「………!敦………小泉さんが………居ない」
「気付くのおっそ」
鏡花が敦に向け呟く。その言葉は周りの人にも届き、はっとした様子で周囲を見渡す彼ら。
そしてフワフワと浮かびながら誰にも聞こえることもなく呟く聡司。
ザワザワと広がる罵倒に空気が蝕まれていく。
「あの野郎…………！」
「あの男………!何を考えているんだ!?」
「男?女じゃありませんこと？」
その時、ある社員の発言で場の空気がとまった。
幾つもの目がセーラー服の彼女に向けられる。彼女は物怖じするような様子も坦々となく続ける。
「小泉さんですよね？何処からどう見ても女性ですわ！あの僅かに見える顔を見ていらっしゃいません事？」
彼女が言い放つと、他の社員は次々と意見しだした。
「でも男物のズボンをはいているだろう？男じゃないか？」
「身長は低いですよね？まぁ僕よりは高いですけど。」
正解:女
その場でただ一人答えを知っている聡司はニヤニヤと事の成り行きを見守る。
そんなことを勿論知る由もない社員達は次々と憶測を加えていく。
「江戸川さん、超推理で分からないんですか？」
「僕そう言うの興味なーい」
某ねりねり菓子を口に運びながら答える乱歩。彼はもう気付いているのだろうか、と聡司は顔をのぞき込む。
しかし、何の反応も霊感なしの彼からは帰ってこない。
「異能力は如何なんでしょう？」
「前職は？」
「是非明日聞いてみましょうよ！」
A、大ピンチ
＿＿
体調悪い……勘弁してくれ汗
修学旅行前に何やってんだ自分よ……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幸日和(プロフ) - こちらこそ楽しかったです。ありがとうございました！ (2023年3月13日 22時) (
レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - 幸日和さん» 遅れてすみません ……！? 矢張り何回見ても凄いですね…！ユカちゃんまで下さるなんて…！（可愛い） 間の美人………そんな解釈もあったとは……そこまで考えてなかった笑 更新させていただきますね！ 本当にありがとうございました！ (2023年3月10日 18時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - 私的に夢主様は与謝野先生よりのナオミちゃんと与謝野先生の間の美人(？)という認識があるので,与謝野さんの公式のたち絵画像から模写した風になっているところもありますがご了承下さい。。 (2023年3月9日 0時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - こちらがURLです。 (2023年3月8日 23時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
幸日和(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/1/a/2/1a2e1a3dac63fbae72c9e7b8c0b55331.jpg (2023年3月8日 23時) (レス) id: 83457a8bdf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾部伊沙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/
作成日時：2022年11月9日 22時
