After Story �� ページ40
nb side
俺は今、「なぜだ」と問いたい。それは神にでも、隣にいる幼馴染みにでもなく…
mg「阿部ちゃん、最近忙しいでしょ？まだ時間あるし、少し寝てて大丈夫だよ。」
ab「ふふ、分かった。めめはやっぱり優しいね。」
mg「…膝枕でもしようか？」
ab「…しないよ！」
そう、自分自身。一見、ザリガニ男の方が彼のことをからかっている…そんな、ただのメンバーとしての絡みに見える。
…が、現実はそうでは無い。俺達は今カップルのいちゃつきを堂々と見せつけられているわけだ。彼の頬が赤く染まっていることがその証拠。
今までだったら「仲がいいな」くらいにしか思わなかったのに、そう思うことが出来ないくらいには彼らの関係を知ってしまっている。
俺よ…なぜこんなに早く楽屋入りしてしまった。今日に限って…どうして…。
「はぁ〜…。」
dt「随分と大きなため息だね。」
「そりゃ…まぁ、あんなの見せつけられたらこうなるだろ。」
dt「やっと一緒になれたんだから、少しは甘く見てやんなよ。」
クスクスと高貴でまるで本物の貴族のような笑みを浮かべる幼馴染みは、本当に優しい目で二人を見ていた。
“やっと”…か。俺は基本的に感の鋭い方ではない。今回だって、一歩間違えれば康二と同じ状況になっていたはずだ。
けれどそうならなかった理由は、あのザリガニ男が恋愛相談に乗ってくれとある時俺に頼んだからだ。
mg「翔太くん…俺、好きな人がいるんですけど、どうすればいいですか？」
「…は？」
唐突にこいつは何を言い出すんだと、あの時は思った。なぜ俺なのか、女慣れしているとでも思われたか、それとも俺相手が一番話しやすかったのか。
mg「恋愛相談に…のってもらえませんか？」
「まぁ…いいけど。」
ちょうどその頃は、彼に元気がないことにも気付いていた時期だった。さすがにそこまで分からない程俺は鈍感じゃない。
そんなことが頭を過りながらも目の前の男の話を聞いていると、どうやら事情が複雑だということが分かった。
mg「あ、最初に言っておくんですけど、好きな相手も男です。」
「…なるほど？」
mg「もし嫌だったらこの話はやめ…」
「いい。大丈夫、聞く。」
驚きはしたけど、本当にその相手が好きなのだと、話を聴けば聴くほどそう思った。この男は、その人だから好きになったんだろう、と。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
