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「ふふっ、そうだね。俺のこと守ってくれるんだもんね。」
mg「うん。それに、俺まだあの時の返事聞いてないし。」
あの時、かなり胸が高鳴ったのを覚えている。答え方が分からなくてそのまま引き延ばし、今に至る。それも知らずにこの男は…
「黙って守られるよ。その代わり、俺もめめのこと守るから。」
mg「頼りにしてますよ。」
予想以上に弾んでいく会話のおかげで、次第に俺の緊張はほぐれていった。
「ちょっとお手洗いに行ってきます」と言って、一旦席を外した彼。
治まっていたはずの緊張はぶり返し、心臓の音がドクドクと身体中を駆け巡ってきた。よかった、この音は聞かれなくて済みそうだ。
何回深呼吸をしても、走り出した鼓動は止まることを知らないらしい。つまり、無意味ということ。
『約束、ですよ?』
ふと、彼女の声が蘇ってくる。…大丈夫ですよ。これからちゃんと、守るので。
ぺちぺちと自分の頬を軽く叩いて気持ちを奮い立たせ、自分に言い聞かせる。
「勇気出せ、約束守れ。亮平、お前ならできる。」
そうでもしないと俺は、あと一歩のところで怖気づいてしまいそうだから。大事なところで何かとんでもない失態をしそうだから。
mg「…阿部ちゃん何してるの？」
「へっ？」
いつの間にか戻ってきていた彼。頬に手を置いたままの状態だった姿を見られてしまった。
mg「…あざと。」
「ち、ちがう！ちがうんだよ！」
ポロッとこぼれたようにそういう彼に、慌てて弁解をする。
どう考えてもおかしい話の内容だったのに、最終的には彼が折れてくれて
mg「ま、そういうことにしておくよ。」
と言われた。これは…絶対に勘違いされたままだ。けど、これ以上何か言ったところで効果は無いだろう。
俺はその時点で潔く、完璧に誤解をとくのは無理だと諦めた。
mg「…あー、今の写真に撮ればよかった。」
「ちょ、それみんなに送る気でしょ！？ダメだよ！」
ここぞとばかりにSっ気を発揮してくる目の前の彼に、前に佐久間が言っていた言葉を思い出した。
「めめって…本当いい性格してるよね。」
mg「褒め言葉として受け取りますね。」
本当にこの男は…俺の心をかき乱すのが得意みたいだ。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
