progress ページ21
「「お疲れ様でしたー。」」
撮影は無事に終わった。カメラマンさんにも「いい顔してる」と言ってもらえた。
色んなことがあったけど、気持ちの整理がついた俺は彼を食事に誘おうと来る前から決めていた。軽く深呼吸をしてから
「めめ。」
と、声をかけた。振り向いた彼は
mg「あ、阿部ちゃん。探してたんですよ。」
予想外の返答をしてきた。目黒が…俺を。一体何があったのだろう。
「何か用事でもあった？」
mg「この後一緒に食事でも行きません？」
「！ いいよ。俺も誘おうと思ってたんだよね。」
mg「…気が合うね、俺ら。」
ふわっと笑う彼を見て「あぁ、好きだな」と思った。それほど目の前にいる“目黒蓮”という男は魅力的なのだ。
きっと気持ちを伝えたところで叶わないのがオチだ。それでも、伝えないと後悔することを知ってしまったから。彼女との約束をちゃんと守らなければならないから。
まあ、それにしても彼から誘ってもらえたのはかなり好都合だし嬉しい誤算だ。ここまで順調に進むと逆に疑いたくなるけど。
mg「お店は俺が決めちゃってもいいですか？行ってみたいところがあって。」
「うん、大丈夫だよ。めめのおまかせで。」
彼に連れられて行ったお店は個室の居酒屋だった。職業柄、周りに顔を見られる心配が無いというのはかなり心が休まる。
それにしても…いざ考えてみると、彼と二人きりになる事なんてあまり無いから少し緊張してきた。
mg「阿部ちゃん、何にする？」
「へ？え…と、どうしようかな…。」
俺の緊張なんて関係無しにどんどんと進んでいく。なんとか注文するものを決めて、待っている間は他愛もない話をする。
仕事の話、メンバーの話、プライベートの話。
特に、メンバーの話をする目の前の彼の表情が一番柔らかく、改めて俺らは愛されているなと感じた。
mg「あ、そうだ。阿部ちゃん。」
「ん？なに？」
mg「俺はまだちゃんと許したわけじゃないですからね。」
突然思い出したように話し出した彼は、ニヤッと悪戯をする子どものように笑った。
「その件については…本当、すみませんでした。」
mg「ま、怒っては無いですよ。ただ…俺だってもう、守られるだけじゃないですよ。」
そういう彼はいつになく真剣な顔をしていて、まっすぐ向けられる瞳に目を捉えられた。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
