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「ねぇ、めめ。」
そろそろ話を切り出そう。そう思って名前を呼んだけど、声は震えていないだろうか。
当の本人は俺の目の前で「なぁに、阿部ちゃん？」と言いながら優しい笑みを浮かべている。
「…めめってさ、やっぱりかっこいいよね。外見だけじゃなくて中身も。優しいし…まぁ、ちょっとお馬鹿だけど。」
mg「あれ？今俺、褒められてる？貶されてる？」
「焦るなって、話はちゃんと最後まで話すから。つまりね…」
一呼吸おく。焦らしているようで悪いけど、こっちもこっちで必死なんだ。
「俺は、目黒のことが好きだよ…メンバー愛の垣根を越えて。」
目の前の彼が一瞬止まったように感じた。…当たり前だ。先輩で、メンバーで…男の俺に、急に告白をされたんだから。気持ち悪い…だろうな。
「目黒とそういう関係になろうとは思ってないよ。ただ…伝えようと、思っただけ。」
優しい彼のことだ。断ったあとも、今までと何ら変わらず差別もしないだろう。彼は…そういう男だ。
「…急にこんなこと言ってごめんね。今日はもう帰るよ。」
明日から俺達は“ただの”メンバーに戻る。いいんだ、これで。これで…
ﾊﾟｼｯ
徐に立ち上がって部屋を出ていこうとすると、突然手首を掴まれた。一瞬、何が起こったのか分からなかった。
mg「…ら。」
「え？」
mg「…嫌じゃ、ないから。」
必死で俺を繋ぎ止めようとする、そんな感じが伝わってきた。
「め、めぐ
mg「好きだよ。」
え？｣
mg「俺も、阿部ちゃんのこと。そういう意味で。」
食い気味に告げられた言葉を、信じたくても簡単に信じることが出来なかった。
「嘘…でしょ？」
mg「嘘じゃないよ。」
「俺に、気を使ってるんじゃないの？」
mg「違う。俺、本当に好きな人にしか言わない。｣
「…本気？」
mg「阿部ちゃんから言ったんでしょ。それに、俺がそういうことするタイプじゃないことも知ってるでしょ？」
いくら質問を投げかけても、全て真っ直ぐな瞳で返される。そうされれば、信じない訳にはいかなくなってくる。
mg「だからさ、阿部ちゃん。」
そう言って立ち上がる彼の目線は、いとも簡単に俺を上回った。
mg「俺と…付き合ってください。」
俺の手首にあったはずの彼の手はいつの間にか俺の手を握っていて、俺の心臓の高鳴りは留まるところを知らなかった。
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Ju(プロフ) - 玖黎さん» SNSしておられたらフォローしたいな…と思っておりました、IDが載せられないのでやはりしておられなかったんですね（;;）キリンのように首を長くして待っていたので読者として私も安心です。主さんのペースで、頑張り過ぎないで下さい。また感想綴りにきます^^ (2021年6月9日 2時) (
レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
玖黎(プロフ) - Juさん» ありがとうございます、そのお言葉がとても嬉しいです！SNSをやっていない為リアルタイムで皆様の感想を聞けない分、不安もありましたが無事完結させることが出来て私もほっとしております。この先も、応援していただけると嬉しいです！ (2021年6月8日 20時) (レス) id: 02deec9f9d (このIDを非表示/違反報告)
Ju(プロフ) - コメント失礼致します。完結おめでとうございます！mmabの中で唯一待ち続け、更新中に何度も読み返し更新されては直ぐに読む！を繰り返した作品なのでとても嬉しいです。本編終了後も未だ続くと聞いて興奮が冷めません、とっても楽しみにしています！ (2021年6月8日 18時) (レス) id: daebecd63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玖黎 | 作成日時：2021年2月7日 18時
