詩人信者は文スト世界でシリアスをクラッシュする←

巫山戯んなオラァ！ ページ23

何ということでせう。
芥川VSホーソーン戦も見れず。
多分素敵帽子君はもう探偵社を突撃訪問した後であろうし。

「結局何も果たせてねえじゃねえか！」

おいどういうことだ髪！じゃなかった神！！
異世界トリップしたら素敵なイケメンの皆様にちやほやされる逆ハー現象が起こるのが普通ではないのか！？
何なんだ私の扱いは！“まるで”ギャグ小説の主人公みたいじゃないか！！

「あーもう如何しよう……仕方ない、詩人さんでも……」

そう云うと私は鞄から文明の機器、スマフォを取り出した。
イヤホンを差し込み、耳に装着する。
そして音楽再生釦をポチッ！とした。したのだ。なのに私の鼓膜がキャッチしたのは、

国「白井！貴様、今何処に居る！？」

口五月蝿い眼鏡……じゃなかった、くにきーだくんの声だった。

「へーいこんちくわ国木田君。
珍しいな君から連絡など……はっ！真逆、私を口説くお心算か……！？」

国「そんな訳あるか阿呆！
……其処に、組合の能力者が居たりしないか？男二人組の……」

あのご機嫌コンビのことか！？何処だ！！何処に居やがる！！
……しかし、どれだけ目を凝らして見てもそんな奴等は見当たらなかった。

「居ないっす」

国「軽いな……まあ無事なら良い。
先程、ポートマフィアから連絡があってな……如何やら探偵社の事務員の避難場所を組合に伝えたらしい」

「そんなあ！ナオミちゃんが！春野さんが！女子のお二人があああ！」

国「五月蝿い！……お前も社に少しは関わった身だ。気を付けろよ」

「はーい」

そして、連絡は途切れた。
……国木田君ってやさすぃ……。

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