桜の花弁が93枚 ページ43
[side 中島敦]
先刻、鏡花ちゃんが「必ず仕留める」と云った時から嫌な予感はしていたのだけれど、真逆判事さんを撃って仕舞うとは……
酷く落ち込んだ様子の鏡花ちゃんを元気付ける為にクレープを買ってきて彼女に渡す。
中島「大変だったね。判事には社長から話を付けてくれたよ。御友人なんだってさ。」
鏡花「……停電にする処までは良かったのに……」
そこまではアリなんだ!?
中島「何か新しい特技を覚えれば善いさ。
例えば……」
そこまで云うとハッ、とした様子でこう云った。
鏡花「色仕掛け?」
中島「それはもう忘れなさい。」
まだ齢十四の女の子がそんなの覚えちゃ駄目でしょ……
と、そこで僕は気付く。彼女が、あの携帯電話を持っていることを。
中島「その電話、未だ捨てていなかったんだね。」
ギュ、と携帯電話を握り締める鏡花ちゃん。
中島「業者に
鏡花「……大事なものだから。」
中島「その……可能性の話なのだけど。若し、君の異能の謎が解けて電話の声にしか従わない夜叉を操れるようになれば……探偵社員としての力の一つに──」
鏡花「駄目!!」
大声をあげる鏡花ちゃんは初めて見た…
鏡花「駄目。
中島「……判った。でも、どうして……」
どうして、そこまで……?
146人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hono(プロフ) - 続きが楽しみです!!これからも頑張って下さい! (2019年4月3日 17時) (レス) id: d2ad3b87f8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続きが楽しみにしてます (2019年1月18日 13時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
立花 - 読んで見てとても面白くてよかったです!これからも頑張ってください! (2019年1月14日 2時) (レス) id: fde51610d5 (このIDを非表示/違反報告)
イージスト(プロフ) - 頑張ってください。結構このお話私は好きです (2018年12月25日 20時) (レス) id: d35fbbbafd (このIDを非表示/違反報告)
三ノ宮凛桜(プロフ) - 流星さん» 誤字指摘ありがとうございます。頑張ります! (2018年12月24日 20時) (レス) id: 0bcaa4bfec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:三ノ宮凛桜 | 作成日時:2018年12月20日 0時