＃009 探偵社員集結 ページ9
白虎の唸り声、バキバキと木箱が壊れる音、そして凜桜が軽々と白虎の攻撃を避ける際に鳴る靴の音。
太宰『へぇ…。やるようになったんだ、凜桜』
元々、体術は(不本意だが)中也に習っていたのでマフィアでは中也と互角くらいだったかな。
｢……あ、壁か｣
右手を壁に当て、呑気にそう云い、白虎の方に顔を向けた。
白虎は｢待ってました｣と云わんばかりに凜桜に襲い掛かる。
｢食い殺されるのって絶対痛いよね？私、痛いの嫌いなんだけどなあ…｣
と、云いつつ、自身の異能力で中島くんの異能を解除した。
ふっ、と中島くんが凜桜の胸に向かって落ちようとしてたから思わず引っ叩いてしまった。
勿論、中島くんは顔面殴打。凜桜は不思議そうに中島くんを見る。
国木田｢おい太宰！｣
｢ああ、もう虎は捕まえたよ｣
国木田｢！その小僧……｣
｢うん、虎の異能者だよ。変身してる間の記憶が無かったんだね。｣
国木田｢全く───
次から事前に説明しろ。おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ。皆に酒でも奢れ。｣
｢私、こう見えても未成年だよ？｣
と、漫才をしている間に三人の男女が入って来た。
与謝野｢なンだ、怪我人はなしかい？つまんないねェ｣
《与謝野晶子──能力名『
乱歩｢中々やるようになったじゃないか凜桜。僕には全然及ばないけどね！｣
《江戸川乱歩──能力名『超推理』》
賢治｢でも、その人どうするんです？自覚は無かったわけでしょ？｣
《宮沢賢治──能力名『雨ニモマケズ』》
織田作｢……もう決まってるんだろう？凜桜｣
《織田作之助──能力名『
国木田｢……そうなのか？｣
《国木田独歩──能力名『
｢うん、決めてるよ｣
《太宰凜桜──能力名『
ニコニコと笑い乍ら中島くんに指を差す。
｢うちの社員にする｣
その刹那、倉庫内には絶叫が響き渡った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もっぴい - 自己紹介が、細かく書かれてていいなと思いました。これから、頑張ってください! (2019年8月28日 23時) (
レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三ノ宮凛桜 | 作成日時：2019年8月28日 20時
