#015 前職中て ページ15
谷崎「すんませんでしたッ!!」
谷崎くんが深く頭を下げて中島くんに謝っている。
太宰『何で謝ってんだろ?』
別に気にすることじゃあ無いはずなのに。
国木田「何を謝ることがある。あれも仕事だ谷崎。」
織田作「そうだぞ、谷崎。寧ろお前は蹴られ損だろう?」
「あー、あれ痛そうだったよねえ」
国木田「な…っ!!あれは事前の手筈通りにやっただけで」
織田作「落ち着け国木田。」
ワーワーと騒ぐ国木田くんとそれを窘める織田作。どうやら凜桜は傍観に徹する事にしたようだ。
そっ、と傍に座ると呆れたような目だけど愛しいと思えるような顔をしていた。
太宰『何だか母親みたいだね、凜桜は。』
この前迄小さかったのに、もう(色々と)大きくなってさ。
敦「そう云えば皆さんは探偵社に入る前は何を?」
まあ、こんな濃い面子だもの。気にはなるよね。(人の事言えない)
「何してたと思う?」
敦「へ?」
「なにね、定番なのだよ。新入りは先輩の前職を中てるのさ。」
敦「はぁ…。じゃあ……谷崎さんとナオミさんは……学生?」
谷崎「おっ、中った、凄い」
まあ、ナオミちゃんは制服だし簡単だよね。
確か谷崎くんと確か三つ違い…だったよね?
「じゃあ国木田くんは?」
国木田「な、止せ!俺の前職など如何でも──」
敦「んー…お役人さん?」
「惜しい、彼は教師だよ。数学の先生だ♪」
と、嬉しそうに云う凜桜。
彼が教壇に立ち、教鞭をとる姿……
実に容易く想像できる。
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もっぴい - 自己紹介が、細かく書かれてていいなと思いました。これから、頑張ってください! (2019年8月28日 23時) (レス) id: 1e3d085ec9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三ノ宮凛桜 | 作成日時:2019年8月28日 20時