守りたいもの伍【中原中也】 (ページ17)

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Aside

私は中原中也に支えられながらフロントに戻ると

「ああお帰り！
なにかあったのかな！！」

明るい声のゴーゴリが聞こえ顔を上げると

「っ」

言葉を喉の奥に詰まらせた。
ゴーゴリは無傷だが周りが酷かった。
黒服の人達はほぼ血を流して倒れており異能力者達は森さん以外ボロボロだった。

「……ぜ、全滅じゃないって…」

「思ったより抵抗してね！これが所謂ハプニングだ！おや彼に捕まったのかい？助けてあげようか？」

「違…」

私は中原中也から離れようとしたが中原中也はそれを許さなかった。

「……中原中也、此処は離れた方が身のためだよ。」

「…二度とお前を手放してたまるかァ」

「っ…///」

何でこういうことを普通に言えるんだこの人は。

不気味な笑顔でこちらに近づいてくるゴーゴリ。これ以上ポートマフィアを傷つけるわけにはいかないと思った私はゴーゴリが中原中也に何かする前に私は動かせる手で隠し持っていた注射器を持ち彼の首にさす。

「がっ…」

「…ごめんなさい(ポソッ)」

無力に倒れる彼を見ながら小声で謝る。
注射器には速効性の痺れ薬が入っている。
何故か私には医療の知識があり一発で注射の打ち場所を判った。

何故だろか。

「首領さん、もうこの子に関わる事はお勧めしないよ。」

ゴーゴリは私を引き寄せ森さんに言う。

「私の娘に関わるなという方が無理だよ」

ククッと笑う。

(私が…森さんの娘？)

「おや貴方は本当にこの子を娘だと思っているのかい？本当は誘拐した子なのに。」

え…

「何処まで知っている？」

森さんは笑っているがとても冷たい笑顔。
ゴーゴリは仮面を外し

「全部だよ」

ゴーゴリの顔はとても

綺麗だった