毒林檎を食べてさよなら. (ページ11)

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事件再発生. ページ11

それからは信介兄ちゃんと沢山話した。

『そのアップルパイ、美味しいでしょ？』

北｢確かに、普通のアップルパイより美味しいな｣

『でしょ！？』

信介兄ちゃんは褒めるのが上手だから、褒めちぎられるのがとても嬉しかった。

調子に乗って話しすぎていると、信介兄ちゃんが苦しそうな顔をして倒れてしまった。

また忘れていた。

私は急いで信介兄ちゃんの口の中に解毒剤を入れた。

『. . .ごめんなさい。』

北｢ほんま、1番覚えとかなあかんことやねんからしっかりしーや。｣

『. . .はい。』

正座をして小一時間説教を受けた。

北｢でもな、味は間違いなく美味かったで。また呼んでな。｣

『勿論！！』

～

『. . .みたいな？』

角｢北さんもアップルパイの被害者だったんだ｣

『ま、まぁね. . .』

角｢なんで得意気なんだよw｣

日が暮れていたのもあり、夕焼けに照らされながら2人で帰っていた。

角｢あ、連絡先交換しよ｣

『うん、また何かあったら教えて！』

そうして私たちは分かれた。

『. . . . . .げほっ、ごほっ. . .もう咳止まんないや。』

あぁ、なんでこんなにも私は運がないんだろ。

苦しいな。