百四本 ページ8
日向side
辺「誰が書いたかはともかく…十神はこの脅迫文のせいで警戒を強めていたのだな?」
狛「きっと、彼がパーティーを開くと言い出したのも、この手紙のせいだろうね」
花「…と言いますと?」
狛「彼はみんなを一箇所に集める事で、互いに監視し合う状況を作ろうとしたんだよ、そうする事で…殺人予告した人物を、身動き取れない状況に追い込もうとしたんだ」
花「だけど、こんな手紙なんて、ただのいたずらかもしれないのに…」
狛「それでも『1人の犠牲者も出さない』と宣言した以上は放って置けない…そんな強い責任感が…彼にこの脅迫を信じ込ませちゃったんだよ」
弐「苦ッ…こんな脅迫文を受け取ってたなら、ワシらに相談すれば良かったものを…っ!」
筒「僕も思った、素直に言ってくれたら良かったのに…」
狛「そんな事をしたらボクらは混乱状態になるよ…きっと十神クンにもそれがわかってたんだ」
ソ「それで…誰にも言えずに1人でなんとかしようと?」
辺「あいつのリーダーとしての責任感の強さが、仇となってしまったのか…」
終「ちっ、ふざけた真似しやがって!その手紙を書いたヤツは誰なんだよッ!?」
小「そりゃあ…もちろん犯人だろうけど…」
犯人…それってこの中の誰かなんだよな?
そいつは…誰なんだ?
この中にいる十神を殺した犯人って…
誰の事なんだよ?
田「フン…いい加減に名乗り出たらどうだ、臆病者めがッ!」
西「ここで名乗り出るくらいなら、最初から人なんて殺してないって…」
だけど…まだ信じられないな…
この中に十神を殺したヤツがいるなんて…
俺にはやっぱり信じられない…
ソ「あの…すみません、わたくしからも少々よろしいでしょうか?」
田「…どうしたんですか、ソニアさん?」
ソ「話題が戻って恐縮なのですが…先ほどの暗視スコープの件で気になる事があるのです、暗視スコープを使っていたのが十神さんなら…犯人は、あの暗闇をどのように攻略したのですか?」
花「そっか…暗視スコープなしじゃ何も見えないよね、でも、それだとテーブルの下のナイフは取れないし…十神くんがそれを目撃する事もできないよ?」
弐「目印を使うにしたって…あの暗闇ではその目印すら見えんからのぉ」
いや…犯人は目印を使ったはずだ
その目印があったからこそ
犯人はテーブルの裏のナイフを手にできたんだ
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作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時