検索窓
今日:10 hit、昨日:19 hit、合計:597 hit

百四本 ページ8

日向side




辺「誰が書いたかはともかく…十神はこの脅迫文のせいで警戒を強めていたのだな?」




狛「きっと、彼がパーティーを開くと言い出したのも、この手紙のせいだろうね」




花「…と言いますと?」




狛「彼はみんなを一箇所に集める事で、互いに監視し合う状況を作ろうとしたんだよ、そうする事で…殺人予告した人物を、身動き取れない状況に追い込もうとしたんだ」




花「だけど、こんな手紙なんて、ただのいたずらかもしれないのに…」




狛「それでも『1人の犠牲者も出さない』と宣言した以上は放って置けない…そんな強い責任感が…彼にこの脅迫を信じ込ませちゃったんだよ」




弐「苦ッ…こんな脅迫文を受け取ってたなら、ワシらに相談すれば良かったものを…っ!」




筒「僕も思った、素直に言ってくれたら良かったのに…」




狛「そんな事をしたらボクらは混乱状態になるよ…きっと十神クンにもそれがわかってたんだ」




ソ「それで…誰にも言えずに1人でなんとかしようと?」




辺「あいつのリーダーとしての責任感の強さが、仇となってしまったのか…」




終「ちっ、ふざけた真似しやがって!その手紙を書いたヤツは誰なんだよッ!?」




小「そりゃあ…もちろん犯人だろうけど…」




犯人…それってこの中の誰かなんだよな?
そいつは…誰なんだ?
この中にいる十神を殺した犯人って…
誰の事なんだよ?




田「フン…いい加減に名乗り出たらどうだ、臆病者めがッ!」




西「ここで名乗り出るくらいなら、最初から人なんて殺してないって…」




だけど…まだ信じられないな…
この中に十神を殺したヤツがいるなんて…
俺にはやっぱり信じられない…




ソ「あの…すみません、わたくしからも少々よろしいでしょうか?」




田「…どうしたんですか、ソニアさん?」




ソ「話題が戻って恐縮なのですが…先ほどの暗視スコープの件で気になる事があるのです、暗視スコープを使っていたのが十神さんなら…犯人は、あの暗闇をどのように攻略したのですか?」




花「そっか…暗視スコープなしじゃ何も見えないよね、でも、それだとテーブルの下のナイフは取れないし…十神くんがそれを目撃する事もできないよ?」




弐「目印を使うにしたって…あの暗闇ではその目印すら見えんからのぉ」




いや…犯人は目印を使ったはずだ
その目印があったからこそ
犯人はテーブルの裏のナイフを手にできたんだ

百五本→←百三本



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。