百四十一話 ページ48
日向side
狛「つまり、彼の行動も希望に基づいたもの…そこまでの行動力があるって事は、彼こそがボクの求めている存在かもしれないでしょ?『どんな絶望にも打ち勝つ絶対的な希望』だよ、ぼくはそれを確かめる為に、彼に協力したんだ!」
「な、何が確かめる為だ!いい加減にしろッ!」
狛「それに…花村クンの心中を察すると、いてもたってもいられなくてさ…だって、殺したはずのボクが生きてて、代わりに十神クンが死んじゃってるんだよ?」
狛「このまま彼を混乱させておいたら、今回の裁判が台無しになりかねないでしょ?でも、ボクらの希望が成長する為には、この裁判は必要不可欠なんだ、だから…彼に協力してあげる事にしたんだよ!『ボクは死んでも構わないから、花村クンは逃げ延びる事に集中して…』ってね、それが捜査前に彼に掛けた言葉だよ、そうだよね、花村クン?」
花「う…ううううう…ううう…」
狛「でも、結局はボクの力足らずで、花村クンにとっては残念な結末にになっちゃったね…だけど、胸を張っていいよ、花村クンの死は無駄にはならないからさ!キミは、みんながより強い希望を成長する為の立派な人柱になるんだ!」
花「ひ、人柱…ッ!?」
左「も、もうやめろって!聞いてるこっちがどうにかなりそうだッ!」
筒「うぅ…聞いてるだけで気持ち悪い…」
九「おい、この異常なヤツをこのまま放っておいていいのか?ぶっ殺しちまった方がいいんじゃねーか!?」
モ「キャー!殺すだって!最近の高校生は物騒ですねー!でも、ぶっ殺されるのは狛枝クンじゃないよ、花村クンの方だからね」
花「…ひっ!?」
モ「うぷぷ、忘れた訳じゃないよね?だって最初に言ったモンね?人を殺したクロが負けたら…楽しい“おしおき”が待ってるってさ」
花「ま、待ってよ…あれはなんて言うか…正当防衛って言うか、故意じゃなかったって言うか事故だったって言うか…とにかく…ぼくのせいじゃないって可能性があるような気がしないでもなくって…」
モ「正当防衛だろうと故意じゃなかろうと事故だろうと殺人は殺人だよ!人を殺したら殺人なの!」
花「で、でも温情判決とか情状酌量の余地ありとか…せめて執行猶予くらいは付けてくれても…」
モ「クレームは一切受け付けませーん!!」
花「そっ、そんなぁ……」
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作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時