百三十九本 ページ46
花村side
ー「ふ、ふざけてるの…?まさか…本気じゃないよね…?」ー
ー「わかって貰えないか…でもいいんだ…別に構わないんだよ…この愛は一方通行でも構わないんだ、ボクはただのファンみたいなものだからね、言うなればボクは…“超高校級の超高校級マニア”ってところかな!」ー
ー「き、きみ…どうかしてるよ!」ー
ー「やっぱり…そう思う?どうかしてるって…思う?でもさ…愛ってそういうモンじゃない?」ー
日「こ、狛枝…どういう事だ?せ、説明しろ!今の話…まったく理解できないぞ!」
狛「ほら、自分が贔屓にしているボクサーには、強い敵と戦って勝ってもらいたいと思うでしょ?」
九「それと一緒とか言うんじゃねーだろうなぁ?」
狛「…え?おかしい?だって…強くなる為に試練が必要なのは当然だし、過酷な試練であるほど強くなれるのは当然でしょ?こんなコロシアイなんて、価値のない人間にはただの厄災でしかないけど…価値のある人間にとっては、その価値をさらに高める為の試練になるはずだよ」
狛「ボクみたいに大した才能もない人間が、その試練になれるなんて最高じゃないか!ボクなんかが生き残っても仕方ないし…みんなの試練として死ぬ方がずっと有意義だよ、みんなの価値を高める為の礎になれるなら、こんなに光栄な事は無いよ!」
左「も、もうやめろ…マジで…胸糞悪くなってきた…」
小「い、意味わかんないよ!結局はただの愉快犯って事!?」
狛「愉快犯とは違うけど…ま、みんなからしたら似たようなモンかもね、みんなを差し置いて生き残りたいなんて、ずうずうしい考えはボクにはないからね」
日「だから…花村に計画がバレても構わなかったのか?」
七「むしろ、そういう風に仕向けたんじゃないの?」
花「…え?」
七「狛枝くんは私達をコロシアイに巻き込みたかった…それも複雑な謎であればあるほどいい…その為に、“あえて”花村くんに自分の計画を見せ付けたんじゃないの?そこに…花村くんの思惑が絡む事を期待して…謎が複雑になるのを期待して…」
狛「ま…そうだね、そこに期待したのは確かだよ、その為に、掃除中に見つけた倉庫の抜け穴を彼に教えてあげたんだしね…」
田「…それも貴様の仕業か?」
狛「『落ちると危ないから近付かない方がいいよ』ってさりげなくね…」
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時