百二十九本 ページ34
日向side
田「いや…残念だが、床下には事件と関係する物は残されていなかったぞ…十神の血が滴り落ちていた場所に、“暗闇の中で光る液体”が塗られていただけだ」
小「な、何それ!暗い中でも光ってたの!?」
澪「それって、メチャ重要そうっす!」
ソ「“光る目印”があれば、暗闇の中でもその地点までは移動できますよね?」
七「そうやって所定の位置まで移動すれば、同じ目印を付けておいた標的を狙えるかもね」
同じ目印を付けておいた標的…?
「その目印って、ナイフに塗ってあった夜行塗料の事だよな?」
弐「応ッ!夜行塗料を標的にする事で、暗い中でも凶器をぶっ刺せるという寸法か!」
西「そっか…犯人は人を標的にした訳じゃなくて、その夜行塗料が動く瞬間を狙ったんだ!」
ソ「それって『誰かがナイフを手に取った瞬間』って事ですもんね!」
筒「すごーい、犯人めっちゃ頭いいね!」
狛「じゃあ…ボクがナイフを取る為に用意した目印を、犯人は刺す為の目印として利用したんだね…そうか…それでナイフを手にした十神クンが殺されてしまったんだね…」
七「でも、それを利用できたって事は、犯人は狛枝くんの計画を知ってたって事だよね?」
弐「どうなんじゃあ、花村よぉっ!!」
筒「どうなの?花村君っ!!」
花「ぼ、ぼくは知らないって…ホントに…何も知らないんですってぇ…」
狛「だったら、逆にボクからみんなに質問してもいい?」
小「な、なんでまたアンタなのっ!?いい加減にしなさいよ!」
花「ま、まぁまぁ!こういうのは公平に発言の機会を与えないと!」
狛「あのさ…花村クンが犯人だとすると、彼は停電中に倉庫に行ったって事になるけど…だったら、停電の時に澪田さんが聞いた会話ってなんだったのかな?」
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作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時