百二十二本 ページ27
日向side
「そうなんだ…あのテーブルクロスはそれなりの大きさがあったから、隠して運ぶにしたって…」
狛「それに停電中にナイフを取るのさえ大変なのに、テーブルの下でテーブルクロスを被って人を刺すのは…ボクレベルの人間にはもちろん…さすがのキミ達にも無理なんじゃないかな」
花村 「だ、だったら…どういう事…?」
七「ひょっとして…犯人が十神くんを刺したのは、テーブルの下じゃなかったのかも」
…え?
田「いや、殺害場所がテーブルの下だというのは、間違いなかったはずだ」
罪「テーブルクロスの内側に血が飛び散ってたし…あそこで十神さんが殺されたのは間違いないですよね」
七「でも、十神くんガ刺された場所と犯人が刺した場所が同じだとは限らないよね?」
澪「ずばり意味不明っす!」
筒「難しいこと言わないでよー!」
十神が刺された場所と
犯人が刺した場所が…別の場所?
狛「あれ、日向クン…何か思い付きそうな顔をしてるね?」
花「ホ、ホントに!?あんな…なぞなぞみたいな言葉で!?」
「思い付きそうな気はするんだけど…でも…まだ漠然としか…」
七「テーブルの下だけどテーブルの下じゃない場所だよ、可能性があるとしたらそれしかないもん!そこから先は、余計な先入観を捨てて、その答えを選べばいいだけ…だと思うよ」
十神が刺された場所と犯人が刺した場所は…
同じじゃない…
何かが…閃きそうだ…
もう少しで…何かが見えてくる予感があるぞ!
「そうだ…犯人は床下から、十神を刺したんじゃないか!?」
小「ゆ、床下からぁ!?」
「旧館の床ってかなり隙間だらけだったし、、テーブルの下には絨毯が敷かれてなかったんだ、あの隙間から凶器を通せば…十神を刺し殺す事だってできたはずだ」
狛「だとすると、犯人は旧館の床下に入ったって事だよね?どこから?どうやって?」
「それは俺にもわからない…ただ、それを知っているヤツなら心当たりはあるんだ」
そうだ…俺の考えが正しければ
あいつは床下に入る方法を知っているはずだ
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作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時