百二十本 ページ25
日向side
狛「テーブルの外に突き飛ばされてからは、みんなと一緒でただ混乱するばかりだったよ、目印の夜光塗料も見失って、電源コードもどこにあるのかわからないし…そうこうしてる内に明かりが点いたら、テーブルの下から十神クンの死体が発見されて…」
小「ちょ、ちょっと待ちなさいよっ！じゃあ…アンタは自分が犯人じゃないとか言うつもり？」
狛「あのパーティーの開催から始まって…ナイフを仕掛けたのも、停電を仕組んだのも、確かにすべてボクの計画によるものだったけど…でも、残念だけどボクの計画は失敗に終わったんだ、暗視スコープを付けた十神クンの活躍によってね、その後の事は…ボクにもわからないよ」
九「し、失敗だと…？じゃあ…テメーは十神を殺せなかったってのか？」
西「こ、今度こそ振り出しに戻っちゃうじゃん！」
弐「振り出しじゃと！？ここまで散々話し合ってきたのにかぁ！？」
筒「そんなぁ！！」
狛「無意味…これほど絶望的な言葉もないよね…でも、諦めちゃダメだよ！希望を持って前を向いて頑張らないと！そうやって何度も立ち上がるからこそ、キミ達は“希望の象徴”なんだからさ！」
「……………」
本当に…狛枝は犯人じゃないのか？
それ以前に…こいつは本当にあの狛枝なのか？
いや…俺が“あの狛枝”なんて言えないよな…
知ってるつもりになってただけで
俺はこいつの事なんて何も知らなかったんだ
俺は…こいつの本性を知らなかったんだ
ただ、それだけの事なんだ
けど…今はそんな事を気にしてる場合じゃない
俺達はなんとしてでも
十神を殺した犯人を突き止めなくちゃいけないんだ
だって…そうじゃないと俺達は…
ここで終わる…
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2024年1月8日 0時
