百十八本 ページ23
日向side
罪「私が気になってるのはですね…」
花「犯人なんて狛枝くんで決まりだって！」
罪「あ、あの…ですね…」
辺「あいつはすでに自白もしている…」
罪「えっと…その…」
九「狛枝のヤローが十神のヤツを、隠しておいたナイフで刺したんだ！」
【それは違うぞ！】
「あのナイフは凶器じゃないかもしれない…罪木も威榧もその事を気にしてるんだろ？」
九「何言ってんだ…ナイフが凶器に決まってんじゃねーか」
罪「でもぉ…十神さんの体の傷からして、凶器は直径5ミリくらいの細さのはずなんですぅ…」
澪「直径5ミリなんて、ナイフよりもガリガリに細いじゃないっすか！」
九「おい、そいつは確かなんだろうな！間違ってたら海外に売っ払っちまうぞッ！」
罪「ひいいいいいっ！か、海外は嫌ですぅ！」
小「ちょっと！脅してどうすんのよっ！！」
狛「つまり、2人はこう言いたいんだね？凶器がナイフと言い切れない以上、ボクを犯人だとは断定できないんじゃないかって」
小「な、何言ってんのよ…！アンタ以外に…誰が犯人だって言うのよ！」
狛「ボクが言ってる訳じゃないよ、罪木さんとAがそう言ってるんだよ」
罪「ごっ、ごめんなさぁいぃぃ！！」
威『………』
七「………ねぇ、狛枝くん…もしかしてまだ何か隠してるんじゃないの？」
「か、隠してる…？」
七「あの停電の時…十神くんと狛枝くんの間には、まだ私達の知らない何かがあったとか…」
狛「さぁね」
田「…この期に及んで何を隠す？」
狛「……………」
西「あー、都合悪くなった途端にだんまりとか、ムシャクシャするなー！」
澪「あの停電の中で何があったのか…うーん…う〜〜ん……あっ！こうやって寄り目になると、みんなが二重になって見えるよ！」
左「飽きてんじゃねーよ！命が掛かってんだぞ！」
終「えっ？誰の命が掛かってんだ？」
左「だから、オメーはいつになったらルールを把握すんだ！」
狛「暗闇の中を見る事は誰にもできない…いくら考えても…真相は闇の中…うん、ボクなんかにしては、なかなか上手いたとえを使えたんじゃないかな？」
「いや…違うぞ」
狛「…違う？何が違うの？」
真相は闇の中…
いや、そうじゃないはずだ
暗闇の中で何が起きたかを知る方法なら
あったはずだ！
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2024年1月8日 0時
