百十五本 ページ20
日向side
澪「ヤバイ！この人って絶対に、子供の頃に近所の動物とか殺してたタイプだ！」
威『やめろっ！…っ！凪斗にそんな事言わないで…』
ソ「『13日の金曜日』で目を爛々と輝かせるタイプ…わたくしと同じです」
筒「え…ソニアちゃんギャップ萌えだなぁ」
左「い、意外な趣味をお持ち…って、それどころじゃないっすよね…」
こ、こいつが本当に…
本当に…あの狛枝なのか？
弐「のぉ、狛枝よ…すべてお前さんの仕業という事は、あの脅迫文もそうなのか…？」
狛「うん、もちろんだよ、あんな見るに堪えない汚い字を書くのなんて、ボク以外にいないでしょ？」
西「でもさー、どうして犯行予告なんか送ったの？」
狛「きっと…ボクは心のどこかで、自分の凶行を止めてくれる人を探してたのかも…とか、そんな理由でもあれば、少しはみんなも同情してくれたんだろうね」
終「おちょくってんのかよッ！」
七「多分…狛枝くんは十神くんを脅迫する事で、彼の行動を誘導してたんだよ」
ー「だったらさ…ホテルの離れにある、ロッジ風の『旧館』なんてどうかな？」ー
ー「まぁ、掃除だったらボクに任せてよ、実は得意なんだよね」ー
七「そうやって、十神くんを初めとしたみんなを今回の殺人が起こる舞台に誘導していた…違う？」
辺「そう言えば、私の見張りの時もそうだ…事務室での見張りを提案したのは狛枝だったな」
ー「あの倉庫ってゴチャゴチャしてる上に、薄暗くてクモの巣なんかもビッシリで…それに、ボクも大広間で手いっぱいだったから、倉庫まで手が回ってないんだよね」ー
ー「そんな倉庫に長時間いたら…人体に悪影響がありそうだな」ー
ー「であれば…事務室での見張りを頼もうか」ー
西「そっかー、辺古山おねぇが倉庫で見張ってたら、アイロンの仕掛けが使えなくなっちゃうもんねー」
辺「脅迫状の件もあれらの提案も…すべては私達を誘導する為の罠だったという事か」
狛「うん、すべて正解だよ…ただ1点だけを除いてね」
罪「ふぇ？な、何を除くんですか…？」
狛「ほら、掃除当番を決めた“くじ引き”だよ、ボクはあそこには何も仕掛けてないんだ」
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作者名：コヒ・ミルキー | 作成日時：2024年1月8日 0時
