百十本 ページ14
日向side
九「…気にする事はねーらしいぞ」
西「それにしてもずる賢い犯人だね…ちゃんと見つかるか心配になってきたよ」
狛「大丈夫、心配なんていらないよ、だって、しょせんは『たかが人殺し』だよ?“希望の象徴”と呼ばれるみんなの敵じゃないって!」
…え?
狛「こんな所でみんなが負ける訳ないんだ、この程度の事件なんてただの踏み台だもん、だから、最後には希望が勝つ!ボクはそう確信してるんだ!」
威『凪斗…!』
「こ、狛枝…?お前…どうしたんだ…?」
狛「え?何が?」
「だって…お前はずっと言ってたよな、俺達の中に犯人なんているはずないって…」
狛「そうだっけ?ま、そんな事より事件について話し合おうよ、とりあえず…停電の仕掛けはわかった訳だけど、問題は誰がやったかだよね、エアコンのタイマーを隠れて設定するのは誰にでもできるし…アイロンを倉庫に持ち込むのも、十神クンが旧館に来る前にやっておけばいいだけ…困ったね、ボクらの誰にでも可能みたいだよ?」
九「…何が言いてーんだ?」
西「結局、何も分かってないのと一緒…って事でしょ?」
ソ「えっ?こんなに議論を重ねたのにですか?」
狛「残念だけど事実だよ…今まで散々話し合ってきたにも関わらず、犯人に繋がりそうな手掛かりは何1つ見つかっていない…でも、それも当然かもしれないね、だってボクらの中に…犯人なんている訳ないもん」
「お前…また言ってる事が変わってないか?」
狛「それはそうとさ…今後の事について、ボクからみんなに提案があるんだ…ねぇ、みんなはこんな風に考えた事はない?人を疑って生き延びるより、人を信じて殺される方がマシ…ってさ」
澪「そ、それって…諦めて死ねって事っすか!?」
筒「そんなのヤダよー!」
「狛枝!お前やっぱりどうかしてるぞ!」
狛「あはっ…ボクをどうかしてると思うのは、みんなの方こそどうかしてるからだよ…こんな風に仲間内で糾弾し合うような真似…正気の沙汰とは思えないって…もうやめようよ!犯人なんて見つけなくたっていいじゃん!ボクはもう嫌なんだ!仲間同士で…こんな事したくないよっ!」
花「そ、そんなの…ぼくだって嫌だよ…」
罪「わ、私も嫌ですよぉ!もう…お家に帰してくださぁい!」
西「うわあああああん!お家に帰って甘いお菓子が食べたいよー!」
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作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時