検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:573 hit

百十本 ページ14

日向side




九「…気にする事はねーらしいぞ」




西「それにしてもずる賢い犯人だね…ちゃんと見つかるか心配になってきたよ」




狛「大丈夫、心配なんていらないよ、だって、しょせんは『たかが人殺し』だよ?“希望の象徴”と呼ばれるみんなの敵じゃないって!」




…え?




狛「こんな所でみんなが負ける訳ないんだ、この程度の事件なんてただの踏み台だもん、だから、最後には希望が勝つ!ボクはそう確信してるんだ!」




威『凪斗…!』




「こ、狛枝…?お前…どうしたんだ…?」




狛「え?何が?」




「だって…お前はずっと言ってたよな、俺達の中に犯人なんているはずないって…」




狛「そうだっけ?ま、そんな事より事件について話し合おうよ、とりあえず…停電の仕掛けはわかった訳だけど、問題は誰がやったかだよね、エアコンのタイマーを隠れて設定するのは誰にでもできるし…アイロンを倉庫に持ち込むのも、十神クンが旧館に来る前にやっておけばいいだけ…困ったね、ボクらの誰にでも可能みたいだよ?」




九「…何が言いてーんだ?」




西「結局、何も分かってないのと一緒…って事でしょ?」




ソ「えっ?こんなに議論を重ねたのにですか?」




狛「残念だけど事実だよ…今まで散々話し合ってきたにも関わらず、犯人に繋がりそうな手掛かりは何1つ見つかっていない…でも、それも当然かもしれないね、だってボクらの中に…犯人なんている訳ないもん」




「お前…また言ってる事が変わってないか?」




狛「それはそうとさ…今後の事について、ボクからみんなに提案があるんだ…ねぇ、みんなはこんな風に考えた事はない?人を疑って生き延びるより、人を信じて殺される方がマシ…ってさ」




澪「そ、それって…諦めて死ねって事っすか!?」




筒「そんなのヤダよー!」




「狛枝!お前やっぱりどうかしてるぞ!」




狛「あはっ…ボクをどうかしてると思うのは、みんなの方こそどうかしてるからだよ…こんな風に仲間内で糾弾し合うような真似…正気の沙汰とは思えないって…もうやめようよ!犯人なんて見つけなくたっていいじゃん!ボクはもう嫌なんだ!仲間同士で…こんな事したくないよっ!」




花「そ、そんなの…ぼくだって嫌だよ…」




罪「わ、私も嫌ですよぉ!もう…お家に帰してくださぁい!」




西「うわあああああん!お家に帰って甘いお菓子が食べたいよー!」

百十一本→←百九本



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2024年1月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。