【狛枝凪斗】この薔薇を君に 2【男主】 (ページ1)

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九十八本ページ1

威榧side

弐「これは…エレベーターか！そうか…あの岩が丸ごとエレベーターになっておったんじゃな！」

七「なんか…改めてモノクマのやりたい放題だね…」

辺「しかし、こんな物までわざわざ作るとは…どこまでふざけ切っているのだ」

終「それにしても、やたら深く潜るんだなぁ」

日「本当…だな…」

筒「頭痛くなってきた…早く降りたい」

澪「ガチ分かりみっす…」

…良かれと思って下を向いたのが裏目に出た
震える俺の手が目に入って…身に染みる恐怖を倍増させた
…早く収めたくて…空いている手で
震える拳を強く握りしめた

恐怖が身体中に渦巻いて冷え切った指先に
凪斗の温かい手が触れた

狛「Aの手…震えてる、もしかして怖い？」

『…怖いよ、当たり前だろ…』

俺の冷えた手に凪斗の指が絡まり
温かくなって震えが少しマシになった

狛「大丈夫…ボクが側にいるから、一緒に頑張ろ」

『…うん』

俺が凪斗と話している間
ゴウゴウと耳障りな音を響かせながら
俺達を乗せたエレベーターはさらに深く潜っていき…
しばらくしたところで
ようやくその落下から開放された
そしてエレベーターの扉がゆっくり開くと…