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十七本 ページ20

狛枝side




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Aとボクは部屋に閉じこもっている
さっきまではリビングでテレビを見てたんだけど
突然家の中にインターホンの音が鳴り響いた




それでびっくりしたAが
ボクを引っ張って部屋の中に飛び込んだんだ
昔から叔母さん達のお客さんにも怖がってたから
まぁ当然と言えば当然だけどね




まぁこんなに怖がってるのは
インターホンを鳴らしているのが
高確率で知らない人だから




Aはチャイムがなる度
ボクの背中にくっついて震えてる
誰が来たか分かればいいんだけど
Aの部屋からは玄関の方は見れないんだよね




「A、ボクちょっと誰が来たか見てくるから」




「良い子で待っててね」




ボクは震えるAに布団を被せて
チャイムが鳴り続ける玄関の方へと歩いていった
それにしてもそんなに遅くない時間とはいえ
こんな時間に一体誰だろう




「はーい」




扉を開けるとそこには




分厚い封筒を沢山抱えた雪染先生だった
このまま学校に持って帰るのは大変そうだけど
あんなにインターホンを鳴らさなくてもいいのに




雪「あら、狛枝君こんばんは」




「こんばんは」




あんなにしつこく鳴らすくらいだから
大事な用事なんだろうな
Aが怖がるから本当にやめてほしいんだけど




雪「威榧君はずっと休んでいたでしょう?」




雪「だからこれまでに授業で使ったプリントと」




雪「これから授業で使う予定の資料を持って来たの」




「そういう事ですか、なら僕が渡しておきますよ」




雪染先生はしばらく悩んだ末に
優しい笑顔でそう?と呟いて僕に封筒を渡してくれた




雪「それじゃあ威榧君にちゃんと渡しておいてね?」




雪「それじゃあまた学校で」




雪染先生はそれだけ言って暗い道に消えた




…こんな事なら明日の学校で言ってくれたらいいのに




先生に渡された封筒を机に放って
部屋で待ってるAの元へと急いだ

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作者名:コヒ・ミルキー | 作成日時:2023年10月21日 3時

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