もしも…なお話7

言うてええよー【今吉】 ページ8

テーブルに向かい合って座り
いただきますっと食事を始めた

「久々のAの料理や

さて、何が気になったんかって事なんやが

数日前に桃井があのバスケ部に接触を図ったんや
その時な」

るんるんと楽しそうに部活に顔を出す桃井に

「なんや楽しそうやな？
懐かしい人に逢えたんか？」
と、聞くと

「はい！テツ君はあいも変わらずクールで
格好良かったですよー情報もバッチリです」

バインダーを大事そうに抱え、
「情報をまとめたら渡します」って去ろうとしたから

「ん？逢うたんはそのテツ君って子だけか？
他にはおらんかったんか？」
「え？あの高校にはテツ君しか通っていない筈ですけど？
今吉主将の知り合いでも居るんですか？」

本気で誰の事を言っているのか？という顔をする桃井に

「いや、特に重要な事やない
その情報を待っとくわ」
ひらひらと手を振って桃井と別れたんやが

「お前の事をすっかりと忘れとる感じやったから
気になってしもてなぁ
そんなに仲良くなかったんかなぁ〜とな」

わざとらしくしょんぼりと言って顔を見る
Aの首が凄い角度に曲がっとる

「確かに…黒君達程一緒には居なかったけど
上級生の事は調べなかったんじゃない？
だって、桃ちゃんは物調べのエキスパートでしょ？」

「いやー、桃井なら周りも何なら学校も調べるで？」
「と、言うかさ…この状況も敵同士じゃないの？
君は次の対戦相手の主将でもあるんだし」

「何も情報流しとる訳やないしなぁ
Aも言うたらええやん
「次の対戦相手の主将は私の旦那ですー」ってな」

「ふふっ…
絶対言わない！」

ホンマつれない【今吉】→←仲悪かった？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す