もしも…なお話7

想像できなかった ページ17

黒子君も参加して試合が進む
それでも翔君の居る桐皇は強いみたいで…

「苦戦してる…黒君、頑張って」

ギュッと手を握り試合を眺める
でも、この2人も言ってるけど、青峰君の強さは異常みたい

それでも諦めずに食いついていく黒君を見ていたのに…

ふと思ってしまった

もし、逆転できたら…
もし、黒君が勝てたら…

翔君が負ける？

翔君の寂しそうな後ろ姿を想像してみる…

けど

「負ける姿を想像できない…」

「！？A！！
今、何を思ったのだよ！！」

私を怒鳴る声にビクッと肩が跳ね
怒鳴った主を見上げる

「貴女は…
さっき言ったばかりなのに！なのに…」

ギロッと私を見下ろす緑間君
その視線から顔を逸らす

緑間君が黒君の事認めてるのは分かってるけど...

「…私は彼も応援したいの
ずっと私の横で私を護って助けてくれた人だから

彼が居なかったら私...
今、ここに居ない」

きゅっと唇を噛み締め俯き

「本当にずっと......
あの時だって....」

と、呟くと
横から伸びた腕に肩を抱かれ、頭を撫でられた

「....ごめんね」
そう言って腕から逃れ
2人から...会場から逃げ出した

そして....
誠凛の試合も終わった




　

応援ってさ…【黄瀬】→←無意識

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