もしも…なお話7

何なんっスかね？【黄瀬】 ページ15

本当に、素直じゃないっスね‼️

緑間に払われた手をさすりながら睨み
口を尖らせる

Aっちの事を「許せない」って
嫌っている様に見せかけて
めっちゃ好きじゃないっスか

腕を組まれた時も振り払いもしないで
顔が赤くなってたし
っても、人の腕まで払わなくても良いじゃん！
って思うっスけどね！

それからは、黒子っちの居ない試合を三人で眺めるが…

黒子っちの居ないコート…
Aっちは誰を見ている？
確実に誰かを追っている様に見える

「ねぇ、Aっち…
今誰を見ていた？」
っと、声をかけると俺を見上げ
「え？」っと、きょとんとした顔を見せる

「今、黒子っちがいないじゃん？
でも、Aっち誰かを追ってたでしょ？」

俺の言葉を聞いて、視線をコートに戻し

「……あ、翔君かなぁ…？
誠凛のみんなを見ているつもりだったんだけど…
知ってる人が居るから見ていたのかも…
バスケをしている姿を見る事も無かったし…」
首を傾げているAっちに

「翔君とは誰なのだよ？」
と、食い気味に聞く緑間っち

「あの、桐皇にいる眼鏡の…え…っと
あ、4番の！
彼、私の幼馴染なの」

それって！桐皇のキャプテンじゃん！
しかも幼馴染って！
いや、それよりも！

「…貴女は自分の高校の応援だけに集中しないと駄目なのだよ」
眼鏡に手をかけ、少し睨む様に言い

「貴女の声と意識は...
貴女が勝ってほしい所に向けるべきだ」

緑間っち....

「緑間っちの言う通りっスよ？
相手側に浮気はダメっス」

と、言うと
軽く頷いて笑ってくれた

無意識→←青峰君はー

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