もしも....なお話6

キュンとしちゃうかも ページ7

………しかし
あの自転車は衝撃的だったわ

確かにあれなら二人乗りではないよね

クスクスっと口元に手を当て歩きながら笑っていると
バスケットコートのある公園があった

こんな所があったんだ？
と中を眺めながら歩いていたら

あ…

黒君と黄瀬君と火神君が一緒にバスケしている！

コートに駆け寄り見つめる
「楽しそう…」

その表情と三人の動きが楽しそうで
眺めている私も嬉しさが込み上げてくる

あの三人が揃えば圧勝であるとは思うけど
ちゃんと勝負して勝ってたのに…

あれ？黒君が二人に怒られているんですけど？
もしかして、事の発端が黒君なのかしら

うふふっと笑っていたら
他のメンバー達が合流して……
黒君がリコちゃんに何かの技をかけられていた

それを「あわわわわ」っと見つめる私に

「不審者みたいっスよ、Aっち」
と、黄瀬君に横から声をかけられ
「ふふっ、逮捕されちゃうかしら？
…今日はお疲れ様」

真っ直ぐ黄瀬君を見て微笑むと
ちょっとだけ泣きそうな顔になった黄瀬君

「ズルいっスよね、Aっちってさ
本当に…
俺、これしか言ってない…」

俯き、私に近づくと
ポフっと黄瀬君に引き寄せられ抱きしめられた

「あの時言えなかったけど…
本当は再会できて嬉しかったんっスよ

ずっと探してたんっスから」

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