もしも....なお話6

次の相手は？ ページ32

外は雨が降っていて、
折り畳み傘を取り出そうとした時

「Aっち、俺の傘大きいから隣においでっス」
と、私に傘を向けて隣に立つ黄瀬君

傘の中に入ってしまったのと、
黄瀬君がニコッと笑っているので、
断るのもなぁと思って、言葉に甘え一緒に歩き出す

「今回、緑間君に勝ったって事は
もちろん次があるって事だよね？」

黄瀬君を見上げて質問してみると
黄瀬君の顔が曇った

「そうっスね……次の相手…」
「…そんなに強い相手？」

まぁ、勝ち残ってるチームだから強いだろうけど
こんなに顔が曇るって…

「次の相手は、黒子っちの元相棒っスよ」
「え…あ！青峰君？」
と言う事は…

『今ここに青峰と桃井という…』
次の相手は桐皇…翔君の居る学校だ！

「黒子っちにとってもキツイ相手になると思うっスよ」
黄瀬君の顔が複雑そうな顔になった
その顔を見て去年の試合を思い出してしまったけど
ニコッと笑って

「でも、戦ってみなきゃね
きっと、誰が来ても黒君は諦めないから」
黄瀬君の肩を手を伸ばしてポンポンと叩くと笑ってくれた

「あ、見えてきたっスよ！あのお店美味しいんっスよ」
黄瀬君がお店を指さすと、先を歩いていた笠松さんが
「席空いてるみたいだぞ」と私達を手招いた

私、お好み焼き屋さんも初めてだ…
お好み焼きは家で翔君が作ってくれていたもんなぁ…

あれ？私って外食経験乏しい？
とか、思いつつお店に入って席につき
一応、黒君に居場所をメールした

また……【黒子】→←凄いね

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