【 銀魂 】 ナルシストなんて、嫌いだ。

ナルシスト.３８ ページ39

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「どうしたんですかィ、柿本」



『あああ、寄るなァ！』






ニヤニヤと不吉な笑みを浮かべて、日陰にいる私に呼びかけてくる総悟。


思わず両手で顔を隠すと、目の前にいる総悟からは喉を鳴らすような笑い声が聞こえてきた。







「面白ェ」


『全っ然!』





私が編入してきた季節は夏。

夏といえばプール。




女子の私が上半身裸の水着でプールへ入れる訳もなく。

体育の先生にはおじさんからある程度誤魔化してもらい、見学になっている。







「ずる休みはいけませんぜィ？」



『からかってんなら下にぶら下がってんの蹴るけど、』







人差し指と中指の間を開けて、その隙間からキッと彼を睨みつけると、
「冗談だろィ」と、私の隣に座った。






『サボりはダメじゃなかったっけ』


「俺はイケメンだから特別なんでィ」




『はは、ダメだこりゃ』








日陰と言えど今日は猛暑。


カツラの中は蒸れて気持ち悪いし、なんせ女子は身につけるものが多くていけない。







『……いいなぁ、』



「行きやす？」



『どこへ』




「プール」







『何人で？』と聞くと、総悟は私の目の前で「２」と指を作った。









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