【 銀魂 】 ナルシストなんて、嫌いだ。

ナルシスト.２０ ページ21

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「いつも総悟がそこのベッドで寝てるから

こうして俺が怪我した時、手当してくれんの」



『…ちなみに原因は、』



「はは、喧嘩」





『やっぱり…』





いつも総悟が寝ているのであろうベッドを一瞥するが、開いたカーテンから覗くベッドには誰もおらず。




消毒液を染み込ませた脱脂綿をピンセットでつまんで、彼の頬に優しく当てる。





いてて。
なんて言いながら顔を歪ませているけど、
きっとほかの傷の方がもっと痛い。







「幻滅しちゃった？」


『……なんで？』





「女なんてみんな、そんなもんでしょ」





そう言った彼の笑顔。

彼自身はいつも通りの笑みを貼り付けているようすだけど、私にはどこか寂しそうに見えた。





『もとから期待してなかったから、
ダメージ、大きくはない』



「はは、なんだそれ」


『でも、』


「……………。」







少なくとも、私は彼が思っているような"女の子"じゃないから、
こんなことで神威を避けようと思ったり、冷ややかな目で見ようとも思わない。







『神威が喧嘩して怪我して

嬉しいとか、面白いなんてことは思わないよ』







"勝っても負けてもね。"

苦笑を漏らす私に、彼は目をそらして





「…変なの、」と呟いた。









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