【 銀魂 】 ナルシストなんて、嫌いだ。

ナルシスト.１８ ページ19

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「あ、Aちゃんじゃん」


『ここにいる時は男設定なんでちゃん付けなしで』


「なァ、Aちゃん」


『あは、殴りますよ』






冗談じゃん。

そう言ってへらと笑う彼は冗談か本気かなんてまるで読めない。


そして、その隣にいる土方先輩はやっぱり無言。





『…おはようございます、土方先輩』



「あァ」





どうやら土方先輩には相当嫌われているらしい。

私とは目も合わせようとせず、腕を組んでどこか分からないところを見てる。






(だからって別に悲しいわけじゃないけど、)





土方先輩に嫌われたところで、特に気に障ることもない。







「Aちゃん、さっき高杉とあった？」



『え、あ…、はい』



「だよね」





なるほど、とひとり納得している坂田先輩に私の頭には、はてなが数個浮かぶ。






「なーんかさ、ご機嫌だったんだよね」




な、多串くん。

そう言って、坂田先輩は土方先輩の肩に手を回す。
土方先輩はそれを鬱陶しそうに払うと「知らね。」と仏頂面で呟いた。





「あと、多串じゃねぇからな」




『…多串先輩』


「だからちゲェって言ってんだろ!!」









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