【 銀魂 】 ナルシストなんて、嫌いだ。

ナルシスト.１７ ページ18

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「…よォ」


『……え、』





下駄箱で靴を履き替えていると、
後ろからかけられた声。


少しハスキーのかかったような声色にある意味ゾクゾクしながら後ろを振り向いた。






『……誰、ですっけ』


「ふざけんな、昨日会っただろ」





『いや、わかってますよ

ええと、アレですよね


…田中先輩、』


「高杉だ。」





ぺしっと叩かれた頭。
『頭がァァ！』と頭部を抱えて大袈裟に座りこめば、今度は鼻で笑われた。






「んで、いつんなったらココから出てくんだ」


『…はい？』





「俺達目当てってのはもうわかった

連絡先くれェなら交換してやるから
とっとと荷物まとめて出ていきなァ」






『…笑わせないでよ、

アンタ達目当てで来たんじゃないって言ってるじゃん。




良いのは顔だけっていい加減認めなよ』





「何気に褒めてんじゃねぇか」



『………うっさいなぁ、』






彼等の悪口を言おうとしても、言えるのは性格のことだけで。


後のことを悪く言おうとしても、必然的に褒めてしまうのなら、最初から褒めてやろうかなんて開き直ってしまった。

ふんっと顔を背けて、履きかけの上履きをちゃんと履く。





「お前ェさんみてェなやつ、嫌いじゃねェぜ」


『………っそれは、どういう』






「まんまの意味だ、チビ」








ポンポンと撫でられた頭。

その手があまりにも優しくて、少なからず驚いてしまった。







『調子狂うじゃん、…チビ』









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