【 銀魂 】 ナルシストなんて、嫌いだ。

ナルシスト.１１ ページ12

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「どうだったかい？ 初めての男子校は」



『転校生したい、

私なんか鬱になりそう』






あの５人に対して無視に無視を重ね、
ようやく終わった長い長い男子校生活１日目。


放課後、校長である私のおじに校長室に呼ばれ
現在に至る。






「…Aちゃん、

学校辞めたくなったらいつでも辞めても良いんだよ」




『でも、…せっかくおじさんが入れてくれた学校だし


それに、』






"他の学校じゃ今更受け付けてくれない"




ソファの上で膝を抱え、顔を埋める私に
おじさんは隣に座って頭を優しく撫でてくれた。





「おじさんがAちゃんの父親代わりになれるかは分からないけど、

今一番家族に近い存在だとは思ってるよ」







私がここに編入してきた理由。



もともと幼い頃に母を亡くしていた私は父子家庭だった。

そして一人っ子の私にとって、父さんはたった１人の家族で。




そして一週間前。

その家族も交通事故で亡くした。



雨で滑りやすいアスファルト、
夜で見えにくい視界。


色々な不都合が重なった上で、大型トラックと遭遇したところ曲がりきれなくて──。





唯一の親戚であるおじさんに引き取ってもらい、
この男子校に仕方なく転校してきたということだ。






「Aちゃん、

地獄のどん底に突き落とすようで悪いんだけどね」



『…はい？』



「ここ、全寮制なんだ」



『今までのシリアス返せコラ』









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