最強の司令塔

烏野vs青藍 ページ7

烏野side






フローターサーブで放たれたボールは西谷の後ろに落ちた



大地「すげー」

影山「及川さんみたいだ」


この時はっきりわかった

相手チームの選手はあの月刊バレーに載ってた"七瀬A"だ


西谷「次で返す」


その言葉通り西谷が次のサーブで返した


大地「チャンスボール」


そのまま影山と日向の速攻が決まる


21対18


点差はいまだに変わらない



鋭く凛とした声がコートに響いた


「お前らなにビビってんだ、あの速攻がそんなに怖いか」


次の瞬間全員が耳を疑った



「勝ちたかったら俺に従え。分かったら前だけ向いとけ！」


「うっす！」


様子を見た烏野は揃って影山を見た

日向「影山じゃん！」

影山「俺はあんなじゃねぇ！」


でも不思議なのはあの暴君を認めている

まるでそれが当たり前かのように

ここから彼らの顔は変わった


七瀬「九条！」

九条「まかせろ！」


七瀬「東くーん」

東 「はい！」




どんどん決まるスパイク

なにが起こってるのか分からない



さっきとは全然違う。正確すぎるくらいのトスに怖いくらいに読まれるブロック全ての指令をセッターが出している




これが "最強の司令塔"





七瀬「チャンスボール」

八谷「オーライオーライ！」



影山「来るぞ！」

烏野はブロック3枚で飛ぶ

七瀬「甘いな」





ボールはネットギリギリ、ツーアタックで返された

影山「くっそ！」


21対24


相手のマッチポイント


鳥養「お前ら！焦るな落ち着け！」


知らない間に立場は逆転してた

さっきまでバテていたはずの相手チームは笑顔で笑っている

完全に風向きは変わっていた

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