最強の司令塔

音駒vs青藍 ページ13

音駒side






猫又「お前らいつも通りでいい。焦らず繋げ」




ベンチから聞こえる声は少し熱を帯びていた




黒尾「焦ってんのはリエーフだけだよな」



リエーフ「すいません」




さっきからリエーフ狙いのサーブで3点


その後もこっちの1年ばっかり狙ってくる


犬岡も芝山もリエーフも確実に焦ってる






黒尾「ちょっと、やり方が汚くないですか？」





七瀬「じゃあ部員下さいよ。交代出来なくて死にそうなんですから」




そういう割にはその余裕そうな顔は何なんだよ


あっという間に縮まってくる点差に焦りながらも俺らにも東京ベスト8のプライドがある






24対23


音駒のマッチポイント


猫又「このまま一気に取っちまえ」



「はい！」


このまま一気に畳み掛ける


研磨「クロ！」


研磨からのトスは的確だった


けどボールが落ちたのは音駒コートだった


止められた。俺の前には七瀬が不敵な笑みを浮かべて立っていた。



黒尾「クッソ」


ここからの戦いは長かった

隣のコートで試合を終えた選手が集まってくる程だった


日向「あそこって俺らがやったとこだよな」


影山「あのセッターの人すげーうまかったよな」


月島「それより30対29って続きすぎでしょ」



どちらのチームもかなり切羽詰まった空気だった
音駒の顧問の先生もかなり熱が入ってる


それに比べて青藍の顧問は優しく見守るだけ



その戦いもそろそろ終止符が打たれようとしていた


「チャンスボール」


音駒のボールを青藍がレシーブで返す


そのボールはネットの丁度中心だ

飛びついたのは黒尾と七瀬

押し込んだ方が勝ち








ピッ




「よっっっしゃー！」









31対29



勝者 音駒高校

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