最強の司令塔

考察 ページ9

烏野side









静まりかえったコートに七瀬の声だけが響く








「これでもうビビるもんなんてねーだろ」








日向の速攻を一回見ただけの奴に真似された


　





普通の攻撃技ならまだしも速攻







あのエースは只者じゃない






日向「あの！なんでできたんですか！今の！」






日向の声にゆっくりと振り返る





七瀬「いけるかなーってやったらいけた」





日向「そんなもん、、、」





あからさまに落ち込む日向



七瀬「でも君の方が飛んだ時かっこよかった」



日向の顔が一瞬で明るくなった



西川「俺も褒めてくださいよ！」



七瀬「俺がトスあげたんだから出来て当たり前」



"出来て当たり前"その言葉がやけに烏野には響いた


少なくともうちにこの速攻が出来るのは日向と影山のみ。それを出来て当たり前だなんて言われると思わなかった。



大地「よっしゃ！ペナルティー行くぞ！」





「うっす」






やっと休憩が取れた青藍高校はベンチで楽しそうに笑っていた






武田「まさか日向君の速攻を真似てくるとは予想外過ぎてびっくりしました。」





猫又「ほんとにわからないセッターだ。あいつは」





鳥養「見てたんですか、猫又先生も」





猫又「当たり前だ。あいつを見る為に今回青藍を呼んだんだ。東京代表選の時無名高だったから今回はいけると思ったんだが今までどこに身を潜めていたんだか。しかもコーチ不在。三年も引退済み。極め付けは顧問の早川先生は学生時代美術部だったらしいぞ」






ワハハと笑う猫又先生の目は笑ってはいない




経験者が教えているわけでもない同好会のような部活



それなのに突如として姿を現した7人のバレー部に振り回されるのはたいそう気分が悪いだろうな







武田「なんか、顧問の先生優しそうですもんね」





鳥養「どちらかと言うと武田先生タイプだな」





武田「僕ですか！？」







今回はとんでもない合宿かもしれないな

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