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突入 ページ5








高校生にとって楽しい夏休みが始まってからAはある場所に向かっていた。オタクの聖地とも言われる秋葉原だ。浦原商店でせっせと働いて(浦原から無理やり分捕ったが近い)貯めたお金でマジカルミライまりりんのグッズを買いに来た。

フィギュア、A4ポスター、等身大抱き枕のエトセトラ。両手にいっぱいグッズを買って浦原商店に帰ると妙な気配を感じる。気配の方へAは地下へと降りると浦原たちとオレンジ髪の男がいた。


「アンタが斬魄刀(それ)抜いてるなんて珍しいな」


浦原の手に持ってる斬魄刀を見てAは言う。破けた帽子を取り、浦原は少し楽しげに笑って返した。


「まァ、少し修行に手伝っていまして」
「そいつの?」
「えぇ。彼は黒崎一護。Aサンご存知でしょ?」
「知らない」
「同じクラスですよ」
「雑魚は知らない〜」


そう言ってAは眠っている黒崎に近づいた。鞘も柄も鍔もハバキも無い、出刃包丁の形状の巨大な刀。Aは物珍しそうに見つめてから浦原に訊ねた。


「喜助さん。コイツに何期待してんの」
「別にボクは何も期待なんてしてませんよ」
 

帽子で影になっていて浦原の表情が読めない。Aは疑い深い目で見つめていると、「そんなに見つめないでくださいよ」と茶化すので小さく息を吐き出した。


「アンタのそういう所嫌いだわ」
「あはは。そう言ってボクのこと好きなの知ってるッスよ」




▼▽▼


にゃおんと猫の鳴き声がした。
風呂上がりに部屋に向かう途中、縁側に黒猫が一匹座っている。


「夜一さん久しぶり〜」
「久しぶりじゃのおA」


黒猫が喋った。奇異な光景だ。だが、Aは気にもしていない。夜一と呼ばれた黒猫を抱きかかえて頭を撫でた。


「喜助から聞いたか?」
「何を?」


キョトンとした顔のA。これは話を聞いていないな。夜一は話をすると、Aの顔が次第に険しくなっていく。そして。


「クソ面倒事に巻き込れた」


はぁー、と大きな溜息を吐き出して夜一の喉を撫でる。ゴロゴロと夜一は喉を鳴らした。


「お二人で何楽しそうな話してるんッスか?」


噂をすれば何とやら。Aの隣に浦原が座る。横目で睨みながらAは「消えろクソ助」と暴言を吐く。


「来て早々辛辣!」
「今回ばかりはお主が悪い」

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設定タグ:BLEACH , 朽木白哉 , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
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にゃんごろ - めちゃめちゃおもしろいです!!続き待ってます!! (2023年1月8日 10時) (レス) @page35 id: cd4183e0a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミワ | 作成日時:2022年11月30日 2時

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