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「お兄様、他の者たちは?」
「現在、全員捜索中だ。見つけ次第、虚化した八人は処理、そして残り三人は投獄されるだろうが……。まぁ、簡単に見つからないだろうな」
「そ……うですか」
「悲しんでる暇などないぞ。お前もこれから浦原たちの行方を追え」


ガシャンと扉が開けられる。旭は牢の中へ入り、Aの手枷を外した。旭の言う通り、Aは心が痛んだ。自分だけが置いていかれたのか、と。小さく返事をし、Aは渡された斬魄刀を腰に差して地下牢から出た。



▽▼▽


浦原たちが消えて十年が経つ。
あれから情報も手かがりも一切ない。そして浦原たちの空いた席を埋めるために護廷十三隊は忙しがった。空いた席を埋める隊長クラスの力を持つ者はそう簡単に見つからない。捜索はすぐに打ち切られ、代わりの者を探すのに時間を回した。


「九条第四席。旭様から先日の桐田当主の件の書類はまだかと」
「あとで持っていく。あっ、この書類を山本総隊長に持っていって」


十年が経って変わったことといえば、兄の旭が護廷十三隊は引退し、その座官にAが就いた。旭が護廷十三隊を引退して当主の務めを集中する様になってからより一層忙しさが増した。害ある者は排除。すべては中央四十六室のために。九条家は中央四十六室の番犬と呼ばれるようになった。十年前よりもAに声を掛ける者は少ない。__ある人たちを除いては。


「おーい。Aちゃん」
「忙しいから無理でーす」
「まだ何も言ってない」
「京楽さんが私を呼ぶ時なんて大抵は面倒事」
「面倒事じゃないよ。今回は新人数人連れての流魂街の調査」
「それが面倒事なんですよ。てか、何で私がそんな事しないといけないんですか」
「そりゃあAちゃんが新人教育に向いてるからだよ」


京楽の言葉にAは怪訝な顔をする。これまで同じ様に新人教育と言って、数人の新人を連れて調査や虚退治に連れて行ったが、調査の効率の悪さや虚退治での力の弱さにAが呆れて自分で終わらせた。学ぶにも学べもしない新人たちはAの元から去って、他の人に付くのがいつものパターンだ。何か新人教育に向いてるだ。雑用を自分に押し付けてるだけじゃないか。


「山じいからの指示だからやってくれよAちゃん」
「……断らないの分かってて頼むのは質悪いよ」

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設定タグ:BLEACH , 朽木白哉 , 浦原喜助   
作品ジャンル:アニメ
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にゃんごろ - めちゃめちゃおもしろいです!!続き待ってます!! (2023年1月8日 10時) (レス) @page35 id: cd4183e0a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミワ | 作成日時:2022年11月30日 2時

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