【BLEACH】自称"キュートアニオタ駄菓子屋店員" (ページ25)

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愛故に執着ページ25

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「ボクは間違ってたんでしょうね」

ぽつりと呟く浦原にAは珍しいなぁと煙管を吸う。真夜中の浦原商店の縁側。月を眺めながら座っていた。

あれから織姫が破面に拉致されたと情報が入る。山本総隊長の命で日番谷先遣隊は尸魂界は戻り、救出に向かう事は禁止された。

藍染に織姫が狙われることは浦原は理解っていた。だから今回の戦いを外したのだが、外しあぐねて後手に回ってしまい、自分のミスと考えていた。

何時も飄々とした表情は見えない。随分弱気な浦原にAが淡々とした顔で紫煙を吐き出した。

「喜助さん悪くないでしょ。あの能力ある以上遅かれ早かれ井上さんは拉致られてたし、それに井上さんは助けに行くんだから問題ない」
「……ははっ。Aサンに慰められる日が来るとは思いもしませんでした」
「それどういう意味だ」

Aが眉を顰めてキレる。浦原は笑いながら「褒めてるんス」とAが吸っていた煙管を奪う。

「あっ！私の！返せ！！」

奪われた煙管を取り返そうとするが、Aより背のある浦原の手に届かない。浦原が吸っていた紫煙をAの顔に吹きかける。

「げほっ、げほ！急に何すんの！？」
「んー、もっと色っぽい反応期待してたんスけど。まぁ、いっか」
「はぁ？意味わか、」

んないと言う前にAの身体が浮いた。否、浦原がAを抱えて立ち上がった。叫んで猫みたいに暴れるも無視だ。浦原の部屋に連れられては布団の上に落とした。

「は、えっ、」

理解が追いつかない。混乱しているAの身体の上に浦原が馬乗りになる。丁寧とは程遠く。浦原がAの着物を乱暴にはぎ取っていく。
　

「き、すけさん！」
「はぁい」
「こっ、こういうのは好きな人としなきゃ……！」

必死に浦原の身体を押す。落ちたとはいえ、Aもご令嬢だった。こういう事は知識があっても経験はない。何なら伴侶と行わければならないと言う考えの持ち主だ。好きではない者とはしてはいけない、筈なのに。

「ボクは貴女が小さい頃から好きだった。愛娘だと育てた子は今ではこんなに綺麗になって」
「きすけさ、」

Aの唇に浦原の手が触れた。妖艶な笑みを浮かべる浦原にAの頬が赤に染まる。
　
　
「もういいでしょ。白哉さん諦めてボクに堕ちてくださいよ」
「な、んでそれを、んぅ！？」

キスの雨が降る。Aの抵抗などはすぐに消えた。男の一方的な愛に女は受け止めるしか出来なかった。