【BLEACH】自称"キュートアニオタ駄菓子屋店員" (ページ17)

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おひいさんページ17

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起こさないように。浦原は膝の上でぐっすり眠っているAの頭を撫でた。

「喜助何しておる？」

名前を呼ばれて顔を上げると夜一がいた。シィーっと浦原は人差し指を自分の口元に立てて、「今さっき寝たばっかなんスよ」と伝える。夜一は眠っているAの顔を覗くと、目蓋を真っ赤に腫れしていた。

「……喜助、事によってはお主を」
「ボクは何にもしてませんよ！？」
「本当か？」
「本当ッス。も〜、夜一さん。ボクがAサンをどれだけ大切にしてるか知ってるでしょ」

か細い小さな声での会話。夜一は疑い深い視線を浦原に刺す。この男は信用ならんからなァ。素知らぬフリで、浦原はAの髪を手で梳かす。夜一もAの髪を一撫でする。

「んんっ……」

Aは口をもごつかせる。あどけないAの寝顔に夜一は、フッ、と細く笑みを浮かべた。実に愛らしい。

「子の成長は早いと聞いておったが、もうここまで大きくなるとはのぉ」
「夜一サン年寄り臭いこと言うッスね」
「何か言ったか喜助？」

ジトリと夜一は浦原を睨む。いーえ。何にもありませんと浦原はお猪口に酒を注いで飲み干した。

「可愛い可愛いボクのおひいさん。どうかこの先は幸せでありますように」

神にでも願うかのような口調で、浦原はAの額に口付けを落とした。