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四番隊副隊長の虎徹勇音が各死神たちに藍染の叛逆を鬼道を用いて即刻伝達を知ったことで元柳斎との戦いは中断された。Aたちは処刑場に向かい藍染たちを取り囲むも金色の光が藍染たちを包み、空からは大虚が姿を現す。
「これからは、私が天に立つ」
死神たちに向けて藍染は言い放つ。何をしたって藍染たちを捕らえることは出来ない。空へと消えていく藍染たちを只々眺めることしか出来ず、戦いは幕を閉じられた。
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藍染たちが消えてから尸魂界は怪我人の治療などで大忙し。四番隊だけでは怪我人の治療は厳しく、回道の才能があるAも動く羽目になった。
「あ"ー。疲れた」
久しぶりの戦闘と回道に疲れが溜まる。Aは肩を鳴らしながら四番隊総合救護詰所を歩いていると名前を呼ばれた。振り返ると、京楽が酒瓶片手に立っている。
「Aちゃん飲まない?」
「おっ、いいですね」
Aはトタトタと京楽の元に走る。酒瓶を受け取ってグイッと飲んで大きく息を吐く。「はーっ。最高っ!」
「Aちゃん大きくなったねー。前はこーんなに小さかったのに」
「大きくなったって、ここ出たの60年前だからあんま時間経ってないでしょ」
「そうだっけ?」
「やだ京楽さん。遂にボケた?」
「そんな怖いこと言わないでよ」
はっはっはっと笑う二人に冷たい視線が注ぐ。ビクリと肩を震わせて振り返るとニッコリと笑顔の卯ノ花が立っていた。
「お二人とも、
二人は小さな声を合わせて「すっ、すみません……」と頭を下げて四番隊総合救護詰所から離れた。
▼▽▼
「浮竹さん元気?」
四番隊総合救護詰所から離れた後、あの戦いの後疲労で倒れたと聞いた浮竹の元へ京楽とAは向かった。二人の姿を見て、浮竹は身体を起こすも顔色が悪い。
「浮竹さんまだ死んじゃやだ」
「Aのハレ姿を見るまでは死ねないよ」
「うーん。サラリと難題押し付けられた」
「気のせいだろ。Aのすぐ近くに良い相手はいるから」
浮竹の言葉に首を傾げるも、「まぁ、久しぶりだし飲もうよ」とどこから取り出したのか。ポンッと京楽は酒瓶を出す。浮竹以外の二人は酒を飲む。60年ぶりの再会だ。久しぶりの話に三人は花を咲かせた。
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にゃんごろ - めちゃめちゃおもしろいです!!続き待ってます!! (2023年1月8日 10時) (レス) @page35 id: cd4183e0a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミワ | 作成日時:2022年11月30日 2時