【BLEACH】自称"キュートアニオタ駄菓子屋店員" (ページ1)

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序章ページ1

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「今日もクソ暇だな」

昼下がりの土曜日。
くは、と大きな欠伸をして縁側で横になっている女。齢は20ぐらいだろう。退屈そうな顔で空を眺めていると、背後から声がする。ごろんと声の方に向き変えると帽子の男が立っていた。

「Aサン〜何サボってるんスか」
「サボるも何も私はここの店員じゃねえよ」
「働かざるもの食うべからず。ここに住んでる以上はアンタはうちの店員ッス」

そう言われてしまうと元も子もない。
女は小さく舌打ちをし、身体を起こしてから大きく伸びするとゴキゴキと油のかかってないロボットのように音が鳴る。重たい腰を上げて女は訊ねた。

「何すればいいんすか」
「ボクら少し出る用があるので店番お願いします」
「店番〜？こんな店に客来ねぇから意味ないだろ」
「失礼な！お客さんは来てますよ！」

ほら、と男に背中を押されて店の方に向かうと小さな子どもたちが駄菓子を買っていた。

「クソガキじゃん」
「ガキじゃなくてお客様ッス！」
「へー。へー。オキャクサマね」

適当に相槌すると「姉ちゃんこれ一つ！」と会計前に小さな子どもたちが並ぶ。女は面倒さげに会計を済ましてから懐から煙管を取っては吸い始めた。

「店で吸わないでほしいんッスけど」
「店番するからいいだろ。ほら、用があるならとっとと行け」

ドカッと女は男の尻を蹴飛ばした。「痛いッス！」と男は喚いても女は無視だ。そんな女に男は耳元で「今日のデザートは銀座のケーキ買ってくるッスよ」と囁やけば女はキラキラした目で男の肩をつかむ。

「まじ！？」
「まじッス」
「だったら尚更早く行け！」

　
再度猫のように男の襟元を掴んで外に追いやる。既に外には商店の店員たちが待っていた。

「Aは行かねぇの?」
「喜助さんが店番やれっていうから行かない」
「ふぅん。店壊すなよ」
「お前こそウルル泣かすんじゃねえぞ」

バシンと女は少年の頭を叩いてから、紫煙をふわりと吐き出した。紫煙が丁度近くにいた男に飛んだらしく、男は態とらしく咳き込む。

「お誘いッスか?」

ニタリと愉し気な笑みの男に女は笑いながら返した。

「現世(ここ)じゃ18歳未満を手を出すのは犯罪らしいですよ」
「えーっ。煙管吸ってる人が言いますか？」