誰がチートにしろって言った！！続編できちゃったよ！おい！！

第５０話 当たり前の日々 ページ4

君家side

君家｢(.....間に合った)｣

まだ､電車は来てないっぽいな

植村｢珍しいね｡もちがギリギリって｣
君家｢あー､なんか変な夢見て寝坊した｣
植村｢授業中､寝るなよ｣
君家｢寝ないよ！！｣

いつ見ても､ボロい駅だな
田舎だし､しょうがないけど

植村｢あ､電車来たよ｣
君家｢乗ろ｡乗ろ｣
植村｢あっちの車両行こうや｡結月達はあっちにおるやろうし｣

そう言われて､引っ張られる
そう言えば､結月ちゃんは前の方におったな

川井｢あ！瑠花ちゃん｡おはよう｣
君家｢おはよう｣
川井｢結月ちゃん､あっちおるよ｣
君家｢ありがとう｣

と言っても､朝の電車の中は人であふれてるから
あっちまでは行けない
降りてから､合流するか

久保｢もち､おはよう｣
君家｢おはよ｡結月ちゃん｣
天野｢2人とも､おはよー｣
君家｢京香ちゃん､おはよう｣
天野｢美菜は今日､車で来るって｣
君家｢マジかよ｣

じゃあ､学校で合流か

久保｢それで昨日さ｣
天野｢あ！前に言いよったやつ？｣
久保｢それ｣
君家｢あれ面白いよね｣

『.......愛』

君家｢なんか､言った？｣
天野｢え？｣
久保｢どしたん？急に｣

気のせいか

『愛.......！！』

君家｢.......戻らなきゃ｣

自然と口が動いた
何も意識なんかしていない｡
だけど､言葉にした

久保｢どうして？｣
君家｢え？｣

夢じゃなかった｡
戻らなきゃいけない
助けないと.......

久保｢助ける必要なんて､ないじゃん｣
君家｢あるよ！友達だから｣
久保｢所詮は赤の他人じゃない｣

学校までの道が､暗闇へと変わっていく

久保｢それに"ここ"が貴方の世界じゃない｣
君家｢でも！！｣
久保｢本当は"ここ"に居たいんでしょ｣

そうだよ｡ずっと､夢に浸っていたい
本当なら今も､こうしていたはずなのに

君家｢戻らなきゃ｣

覚悟を決めろ｡命をかける覚悟を
私はもう､あっちの世界の人間なんだと自覚しろ

暗闇を歩いていく
道なんて見えないけど
どこに行けばいいのかは､なんとなく分かる

久保｢いってらっしゃい｣
佐藤｢さよなら｡"結月ちゃん".......｣

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