第69話 母からの手紙 ページ23
佐藤side
佐藤「じゃあ、朗読するね」
東雲「普通に読め」
現在、高専の寮の自室に居ます
封筒を開けて、中に入ってあった手紙を読む
『愛へ
元気にしていますか。貴方はきっと、素敵な大人になっていると信じています。
私に母親と名乗る資格はないけれど、私は何があっても、貴方を愛しています
私にとって、貴方は愛しい我が子に変わりはありません』
東雲「ちょい、ストップ」
佐藤「なんで?」
東雲「普通に良い手紙じゃん」
佐藤「そこかよ」
東雲「これ、ホントに我が子を施設に預けた親か?」
それはちょっと、思った。
きっと、何かすごい事情があるんだろうね
この流れだと、またシリアスなんだろうけど.....
『貴方に呪いが見えていると知ったときは、とても驚き、そして悲しかった。
この子はこの家に利用されてしまうのではないのかと。でも、術式を持っていれば、当主になれるかもしれないし、一概に不幸になるとは言えない。
だから、私は貴方をあの家で育てようとした。
でも、貴方と私は..............』
佐藤「あの人に目をつけられた。
あの人から、貴方を遠ざけることが貴方の幸せだと信じて、私は貴方を捨てた。
私と一緒にいると、嫌でもあの人と関わるだろうから。でも、違った。あの人は貴方だけを.......」
『利用しようとしている』
『にげて』
だんだんと、走り書きになり
文字が荒くなっていく
最後の文はきっと、咄嗟に書いたものたんだろう
東雲「誰かに追われていた?」
佐藤「多分、"あの人"に追われてるんじゃない?」
東雲「意味がわからん」
佐藤「みーとぅー」
謎が謎を呼んでるよ
あの人って、だれ?
言い方的に旦那か?
でも、それだとなんかおかしい気が.......
佐藤「やめだ。やめ」
考えても分からないことは、考えない。
その方が楽。人生楽しく生きれるから
封筒に手紙をしまおうとして、何か違和感を感じた
まだ中になにか入ってる.......
封筒を逆さにして、それを取り出した
佐藤「!」
東雲「何これ?青い石のペンダント?」
佐藤「ラピスラズリ.......」
東雲「あー」
佐藤「和名では瑠璃。私の名前の由来.....」
東雲「!」
佐藤「母さんが私の成人の日にくれる予定のもの」
なんで、これが出てくるの?
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Lune(プロフ) - 雪製レンガさん» 雪製レンガさん、コメントありがとうございます。作者が大分に行ったのは随分前なので、恥ずかしながら情報が古い&適当なんです。東雲達が再び、大分に行く展開があったら書けるといいなぁ(遠い目) (8月2日 16時) (レス) id: f7ebf9b1b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪製レンガ - それと、古めの民家に行くと大体柑橘系の木があるよ、とも (8月2日 15時) (レス) @page42 id: 66addd5489 (このIDを非表示/違反報告)
雪製レンガ - 蛍さんに、うみたまご行くなら高崎山も行っておいで、お隣だから。ラクテンチも。と申し上げてくださると嬉しいです。ついでに旅館は昭和園がおすすめと。 (8月2日 15時) (レス) @page40 id: 66addd5489 (このIDを非表示/違反報告)
Lune(プロフ) - 天猫さん、コメントありがとうございます。方言だったらヤバいと思って調べたら、こんなにも種類があって驚きました。 (2022年2月19日 11時) (レス) id: f7ebf9b1b8 (このIDを非表示/違反報告)
天猫 - 体育座りって意外と種類あったの自分も知ったとき驚きました!一般的には体育座りらしいんですけど、関西のほうでは三角座り、岐阜とか兵庫とか愛知とかそこらへんでは体操座りだったりするらしいです!自分は体操座り派です(誰も聞いてない) (2022年2月19日 11時) (レス) @page13 id: b33d35a5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lune | 作成日時:2022年1月24日 13時