誰がチートにしろって言った！！続編できちゃったよ！おい！！

第４９話 可哀想 ページ3

佐藤side

『可哀想』

何回も聞こえてくる言葉

『障害を持って産まれてきたなんて､可哀想』

うるさいな｡何が分かるんだよ
何も分からないから
そんなことが平気で言えるんだろ

『可哀想』

だんだんと､その声は大きくなっていく

『片親だなんて可哀想に』

別に悲しいと思ったことはない
顔も名前も知らない父親に愛情なんてものはない

『可哀想』

何度も聞いて思い出した.....

『あの子のお母さん､鬱病になったって』
『可哀想に』

これは全部､前世の私にかけられていた言葉だ
生きているだけで｢可哀想｣というレッテルを背中に貼られていく.......
ずっと､そうだった

『可哀想』

今度はなに？

『あの子､自○したんですって』
『え？結婚するって､嬉しそうだったじゃない？』
『挨拶に行ったときに､相手の方が､腹違いのお兄さんだって､分かったらしくて.......』
『それじゃあ､結婚できないじゃない』
『もしかして､あの自○って.......』

なんのこと？
そんなの知らない

『相手を巻き込んで無理心中したって.......』
『本当に可哀想な子ね』

知らない｡そんなこと､知らない

『瑠花！瑠花！！』

だれ？また､可哀想だって言いたいの？

？｢瑠花！早く起きないと遅刻するよ｣

え.......

暗闇が消えていく
目に映ったのは私の部屋

？｢瑠花！早く準備しなさい！！｣
君家｢.....母さん｣

紛れもない前世の私の母親が
そこに立っていた

君家｢！？｣

ヤバい｡あと10分で電車来るじゃん

君家｢いってきます！！｣
母｢いってらっしゃい｣

駅までの道を走る
特に何もない田舎道
あれは夢だったのかな
それにしては長い夢

君家｢(しかも､推しと同じ空間.......！！)｣

夢とはいえ､いい世界だったなぁ





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

〜母〜

君家｢しりとりしよ！｣
母｢えー｣

数分後

母｢いつかどこかで｣
君家｢出会えたら｣
母｢ラスベガス｣

うちの母って､絶対おかしいと思う

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