【黒バス】俺とさつきの幼馴染みは二学期に入るとイタズラが落ち着いた代わりに恋患いになったらしい。【中学生編】

過去編 第七十二話 ページ26

「…悠くん？」

「どうかしたか？A。」

「いや…なんでもないよ、大ちゃん。」


さっきの顔をした悠くんがどうしても脳裏をチラついて、少し、不安になる。


「ねぇ大ちゃん。」

「あ？」

「大ちゃんは……変わらないよね？」

「何言ってんだお前？俺は俺だし、変わる訳ねぇだろ。」

「信じてるからね。約束だよ。」

「おう。」


そんな普通の日々が過ぎていく。

波乱が起こったのはとある日の事。

部活の時、タオルを新しいものにするついでにドリンクの粉も補充しようと一軍の体育館へやって来た。

そこには金髪を靡かせ輝くオーラを発している美形の男の子が。


「何でこんなのが一軍何スか！？納得出来ないッス！！」

「だぁーかぁーらぁー！そいつはそんなんじゃねぇんだって！！」

「おっ、何言い争ってんの？」

「ん？よぉA。
いやこいつがさ？教育係がテツなのが気に食わねぇから変えろって煩くてよ。」

「テッちゃん教育家係なの！？凄いね！！」

「ありがとうございます、Aさん。」

「いやちょっと待って！？君だれッスか！？」


ナチュラルに会話に混ざって一瞬受け入れちゃったッス！と言いながら金髪君が私を指す。


「あ、どもー。藤河 Aと申しまーす。
三軍マネジャーしてまっす。よろしく金髪イケメンさん。」

「あー、よろしく。」


…………………、

っんだこいつ！！三軍マネジャーって聞いた途端シラケたみたいな顔しやがって！！！

喧嘩売ってんのか！？！？


「大ちゃん！！」

「なんだよ。」

「私こいつ、超嫌い！！！！」


盛大に叫びながら生意気なそいつを指すと一瞬呆気に取られた顔をする大ちゃん。


「ぶっ…あっははははは！！！！Aお前っ、はははは！！！」

「何笑ってんだよガングロ！！」


喧嘩売ってんのかこらァ！！

そんな思いも込めて睨んでいると悪ぃと言って頭を撫でて来る。


「こいつ、モデルやってるらしーしイケメンだから女子に人気高いんだぜ？一応。」

「そんなん知らんし私には関係ない。
ただ、三軍ってだけで差別してくる、この態度が気に食わない！！」


テメェ何様だとでも言うように

もう1度そいつに向けて思い切り指を指してやると、呆気に取られた顔をしてそのままこっちを見つめる金髪。

そしてこう、一言


「何を喚いてんスか、このちんちくりんは？」

「ブフッ」

「ふざけんなコラ顔だけ野郎！！ガングロも笑うなぁあああ！！！」

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